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写真●マイクロソフトの五十嵐光喜サーバープラットフォームビジネス本部長
写真●マイクロソフトの五十嵐光喜サーバープラットフォームビジネス本部長
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 「現時点で,Windows Server 2008に対応するサーバー・アプリケーションの開発を表明しているISV(独立系ソフトウエア・ベンダー)は213社で,この数はWindows Server 2003の時の倍に達する」--マイクロソフトの五十嵐光喜サーバープラットフォームビジネス本部長は2008年3月26日,記者説明会でWindows Server 2008の立ち上がりが順調であると強調した。

 マイクロソフトは4月15日に,Windows Server 2008やVisual Studio 2008,SQL Server 2008の「ローンチ・イベント(お披露目イベント)」を開催し,Windows Server 2008の営業活動を本格化する。それに先立ち同社は,Windows Server 2008に対応したサード・パーティや技術者が順調に増えていることをアピールした(写真)。

 五十嵐氏によれば,日本語版Windows Server 2008の事前評価版(ベータ版やRC版)の配布数は,2008年2月末で17万本に達するという(同社では3月1日から同製品のボリューム・ライセンス販売を開始している)。日本語版Windows Server 2003における事前評価版の配布数は11万本であり,Windows Server 2008を事前にテストするサード・パーティや開発者が大幅に増えている。

 また,Windows Server 2008に関しては「マイクロソフトとして初めての取り組みとして」(五十嵐氏),同OSに対応したマイクロソフト認定技術者試験を,OSのリリース前から開始している。このような取り組みもあって,同社が実施するWindows Server 2008の技術トレーニングに参加したエンジニアの数も,現時点で1万4000人に及ぶ。「Windows Server 2003の時は,8000~9000人だった」(五十嵐氏)ことから,技術者教育の面でも,Windows Server 2008の立ち上がりは早い。

 また同OSに対応したサーバー・アプリケーションを開発するサード・パーティに対して,マイクロソフトは開発支援プログラムを提供しているが,同プログラムに参加しているISVの社数も213社(Visual Studio 2008に関しては69社,SQL Server 2008に関しては78社が参加)であり,「Windows Server 2003の倍」(同氏)とアピールしている。

 五十嵐氏は,「Windows Server 2008のリリースは,単なる製品のリリースだとは捉えていない。Windows Server 2008に対応した各種製品・サービスもリリースされる『インダストリー・リリース』だ」と,サード・パーティや開発者を重視する姿勢を見せた。

「XenServerはHyper-Vと競合しない」とシトリックス

 記者会見ではサード・パーティの代表として,シトリックス・システムズ・ジャパンの大古俊輔社長や,三井情報(MKI)の土屋哲雄取締役,オービックビジネスコンサルタント(OBC)の和田成史社長などが登壇した。

 シトリックスの大古社長は,Windows Server 2008の標準仮想化機能「Hyper-V」について言及し,「当社の仮想化製品『XenServer』は,仮想マシンがHyper-Vと互換であるほか,Hyper-Vの機能を拡張する様々な機能が搭載されている。XenServerは,Hyper-Vの競合というよりは,補完する製品だ」と主張した。

 シトリックスはこれまでも,プレゼンテーション仮想化製品「XenApp(旧名称:MetaFrame,Citrix Presentation Server)」に関して,マイクロソフトの「ターミナル・サーバー」と補完関係にあった。元々,マイクロソフトのターミナル・サーバーは,CitrixのMetaFrameをベースにしたもの。ターミナル・サーバーがWindows Serverの標準機能になることで,MetaFrameの売り上げが減少するという見方もあった。しかし実際には,ターミナル・サーバーがOSに標準搭載され,プレゼンテーション仮想化の認知度が上がることで,より高機能なMetaFrameの売り上げも増加した。シトリックスとしては「仮想化でも同じ事が起きる」と考え,「XenServerはHyper-Vと補完関係にある」としているわけだ。

 三井情報の土屋氏は,Windows Server 2008に標準搭載されるネットワーク検疫機能「ネットワーク・アクセス保護(NAP)」との連携ソリューションを披露。「ターミナル・サーバーを利用するクライアントのセキュリティ検査を実行したり,当社のMACアドレス認証とNAPを連携させたりするソリューションを展開する」(土屋氏)と説明した。

 OBCの和田社長は,同社の最新ERP製品「奉行Vシリーズ」のWindows Server 2008対応状況を説明。2007年にリリースした奉行Vシリーズは,「すべてC#,すべて.NETで作り直した」(和田社長)ことから,Windows Server 2008に関しては,32ビット版,64ビット版とも対応する。バックエンドのデータベースとして利用するSQL Serverに関しても,64ビット版に対応している。