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 米Cisco Systemsと米EMCは米国時間2008年4月7日,セキュリティ事業で提携すると発表した。EMCのセキュリティ部門である米RSA Securityのデータ流出防止(Data Loss Prevention)ソリューションとCiscoのクライアント・セキュリティ製品とを連携させることなどが主な内容である。

 RSAのデータ流出防止(DLP)ソリューションは,企業にとって重要な情報が含まれる文書ファイルのコピーや持ち出しを制限する機能である。例えば,顧客の電話番号やクレジット・カード番号などが含まれるExcelファイルを電子メールに添付したりUSBメモリーにコピーしたりすることを禁止できる。

写真1●Cisco Systemsのセキュリティ製品担当General Manager兼Senior Vice PresidentであるRichard Palmer氏(左)と,EMCのVice PresidentであるTom Corn氏(右)
写真1●Cisco Systemsのセキュリティ製品担当General Manager兼Senior Vice PresidentであるRichard Palmer氏(左)と,EMCのVice PresidentであるTom Corn氏(右)
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写真2●EMCのRSA部門Chief Technology OfficerであるBret Hartman氏(左)と,Ciscoセキュリティ部門のChief Technology OfficerであるRobert Gleichauf氏(右)
写真2●EMCのRSA部門Chief Technology OfficerであるBret Hartman氏(左)と,Ciscoセキュリティ部門のChief Technology OfficerであるRobert Gleichauf氏(右)
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 今回Ciscoは,同社のセキュリティ製品のクライアント・エージェントである「Cisco Security Agent」に,RSAのDLPソリューションと連携するクライアント機能を盛り込むことを発表した。Cisco Security Agentは,同社のネットワーク検疫システム(セキュリティ水準の低いクライアントをLANから排除するシステム)や,マルウエア対策システムなどの統合クライアント・エージェントである。

 EMCのVice PresidentでRSA製品を担当するTom Corn氏(写真1右)は,「Cisco Security Agentの顧客はDLPの専用エージェントをインストールする必要がなくなるので,クライアントにインストールするエージェントの数を削減できるようになる」と話す。

 また,Ciscoセキュリティ部門のChief Technology OfficerであるRobert Gleichauf氏(写真2右)は,「顧客は現在,さまざまな種類のデータを,ネットワークのさまざまなレイヤーで保護する必要に迫られている。今回,CiscoとEMCが連携することで,データ保護の手法に深刻な問題を抱えている顧客に対して,統合的なソリューションを提供できるようになる」と強調している。

 両社はデータ流出防止ソリューション以外でも,データセンターにおけるデータ暗号化ソリューションや,クレジット・カード決済に関するセキュリティ基準を実現するためのソリューションでも提携する。

 データ暗号化ソリューションについては,Ciscoの仮想テープ・ライブラリ製品で,RSAの暗号化キー管理システムを利用できるようにする。クレジット・カード決済に関するセキュリティ・ソリューションに関しては,RSAが販売するクレジット・カード業界(Payment Card Industry)向けのセキュリティ製品を,Ciscoの小売業界向けセキュリティ・ソリューションに組み込んで販売する。