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 一部報道で大手企業の子会社の偽造手形の受取人などに、富士通の小野敏彦前代表取締役副社長が理事を務める財団法人「科学技術教育協会」と小野氏個人の名が記述されていたとされる件について、富士通は2008年4月10日「私的な関係から当社に無届けで当該法人の理事に就任していた模様で、当社との関わりは一切無い」とコメントを出した。小野氏は今月8日、「一身上の都合」を理由に退任した(関連記事)。

 富士通では社員が外部団体の理事に就任する場合、必ず会社に対し届けを提出するよう義務付けている。だが「小野氏からは届出がなかったため、当該法人と小野氏の関わりを把握していなかった」(富士通広報)。富士通が調べたところ「当該法人の登記簿に小野氏が理事である旨の記述があった」(同)という。

 小野氏が退任した4月8日以前に「一部の報道機関から、今回の事件と小野氏の関連についての問い合わせがあった」(同)。そのため、小野氏に事実関係を尋ねたところ「心当たりがないと答えた」(同)という。このやり取りの後、小野氏は辞任届けを提出した。

 富士通は現在、小野氏とは連絡を取っていないという。また「当社とは一切関係がないという認識のため、今後も連絡を取る予定はない」(同)。