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 NHKは2008年4月11日,地上デジタル放送の難視聴地域向けの「極微小電力局用屋外型中継局送信機」と,共同受信施設用の「線路増幅器」を開発したと発表した。


 極微小電力局用屋外型中継局送信機は,地形が複雑な山間部や都市部のビル影など,地上デジタル放送の受信に問題がある場所で,数百世帯以下の狭いエリアをカバーするためのデジタル中継局である。これまで屋内型しかなかったが,今回NHKとNHKアイテックが共同開発した製品は屋外設置を可能とした。そのため新たな局舎設備を設置する必要がなく,工事の簡略化,工事期間の短縮化が可能であるという。


 線路増幅器は,地上アナログ放送の共同受信施設を低コストで地上デジタル放送対応に改修する。既設の小規模テレビ共同受信設備の中には,VHF帯(90~222MHz)しか伝送できず,地上デジタル放送のUHF帯(470~770MHz)に対応するには大規模な改修が必要な設備が多くある。今回NHKが宮崎電線工業と共同開発した線路増幅器は770MHzまでの信号を補償しており,従来の増幅器と交換するだけで利用できる。同軸ケーブルや各戸への分岐分配器など既存の設備を最大限に活用することで,低コストで共同受信設備にデジタル導入が可能であるという。