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 米Adobe Systemsは米国時間2008年4月14日,デジタル・ビデオのファイル・フォーマット統一に向けた取り組みを立ち上げると発表した。大手カメラ・メーカーやソフトウエア・ベンダーなどとの広範な協力体制のもと,デジタル映画に関する作業を合理化し,手軽にやりとりしたり保存したりするためのフォーマット「CinemaDNG」の策定を目指す。

 Adobeは現在,CinemaDNGの要件定義を進めており,各業界企業の協力を得てファイル仕様を公開する計画である。

 多くの映画制作ではデジタルへの移行が進んでいるが,さまざまなハードウエアやソフトウエアを組み合わせ,編集作業でも複数のベンダーの技術を使用している。ベンダーごとに異なる生ファイル・フォーマットが多数存在する現状では,デジタル映画のメリットが失われかねない。そこで映画制作の行程を通じて導入可能な共通のオープン・フォーマットを策定することにより,映画制作に伴う重要な課題の解決を目指す。

 同社はCinemaDNGの取り組みを通じて,「デジタル・スチル・カメラ向けフォーマット開発の分野で確立したリーダーシップ(関連記事:米Adobe,生デジタル写真ファイルの統一仕様を発表)を,デジタル映画の領域に拡大し,映画制作全体に恩恵をもたらす業界標準のガイドライン策定を支援する」(同社Dynamic Media部門バイス・プレジデントのJim Guerard氏)としている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,AdobeはCinemaDNG仕様を年内に標準化団体に提出したい意向である。

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