PR
写真1●Nexus 5020とその関連製品
写真1●Nexus 5020とその関連製品
[画像のクリックで拡大表示]

 シスコは2008年4月17日,記者説明会を開催し,データ・センター向けスイッチの新製品「Nexus 5000シリーズ」を発表した。Nexus 5000は,2008年1月に発表済みのNexus 7000の下位機種に当たる製品。ストレージ向けインタフェースで一般的なファイバ・チャネル(FC)をイーサネット上で実現する「FCoE」(fiber channel over Ethernet)という新機能を搭載した。最初の製品である「Nexus 5020」は5月に販売を開始する(写真1)。

写真2●シスコ テクノロジーマーケティングの北川裕康シニアマネージャー
写真2●シスコ テクノロジーマーケティングの北川裕康シニアマネージャー
 記者説明会では,まずテクノロジーマーケティングの北川裕康シニアマネージャーがNexus 5000の概要とデータ・センター向け製品戦略について説明した(写真2)。

 同氏は,Nexus 5000はFCoEによってFCとイーサネットを統合する「ユニファイド・ファブリック」を初めて実装した製品と説明。さらに,フレーム廃棄の防止や輻輳(ふくそう)管理などの機能を加えた「データ・センター・イーサネット」も実装したという。これらの機能を備えたNexus 5000は,大量のサーバーやストレージ・システムが置かれているデータ・センターのアクセス・スイッチに最適な製品だと述べた。

 Nexsus 5000のユニファイド・ファブリックによって,様々な種類のネットワークをサーバー中心に構成していた従来のシステムからネットワーク中心の構成への変更ができ,運用コストを大幅に低減できるとした(写真3)。

 また,Nexus 5000とNexus 7000の使い分けについて触れ,ストレージと従来のイーサネットを統合する場面ではNexus 5000を導入し,大量のサーバーをまとめたりNexus 5000を上位でまとめたりする場面ではNexus 7000を導入するという方法を紹介した(写真4)。

写真3●ユニファイド・ファブリックでLANとSANを統合   写真4●Nexus 5000とNexus 7000の使い分け
写真3●ユニファイド・ファブリックでLANとSANを統合
[画像のクリックで拡大表示]
  写真4●Nexus 5000とNexus 7000の使い分け
[画像のクリックで拡大表示]

写真5●プロダクトマーケティング アドバンスト&エマージングテクノロジーマーケティングの河野真祐プロダクトマネージャー
写真5●プロダクトマーケティング アドバンスト&エマージングテクノロジーマーケティングの河野真祐プロダクトマネージャー
写真6●進化する10GbEインタフェース
写真6●進化する10GbEインタフェース
[画像のクリックで拡大表示]
 続いて,プロダクトマーケティング アドバンスト&エマージングテクノロジーマーケティングの河野真祐プロダクトマネージャーが製品の詳細について説明した(写真5)。

 Nexus 5000は,10Gビット・イーサネット(10GbE)やFCをより高密度に実装するために,従来は1GbEだけで使われていた小型の光トランシーバ「SFP+」を10GbE対応にした(写真6)。これによって,Nexus 5020の場合,2Uラック・サイズのきょう体に10GbE/FCoEの固定ポートを40,FCポートを八つ搭載する拡張モジュールを2枚搭載できるという。

 さらに,ストレージ向けにフレーム転送の遅延を低減するため,受信したフレームを先頭から順次転送処理していく「カットスルー方式」を採用した。もともとカットスルー方式は初期のイーサネット・スイッチで採用されていたが,最近ではフレーム全体をいったんバッファ・メモリーに格納してから転送処理を施す「ストア・アンド・フォワード方式」が一般的だった。河野氏によれば,ストア・アンド・フォワード方式による一般的なスイッチでの転送遅延は10~20μ秒だが,Nexus 5000では3.2μ秒を実現したという。

 また同氏は,FCoEについて,ケーブル数の削減,サーバー収容台数の増加,オーバーヘッドの低減など,様々なメリットがあるとした(写真7,8)。

写真7●FCoEでケーブル数を大幅に減らせる   写真8●iSCSIやFCIPよりオーバーヘッドが小さいFCoE   写真9●イーサネットの新しい進化の方向となるデータ・センター・イーサネット
写真7●FCoEでケーブル数を大幅に減らせる
[画像のクリックで拡大表示]
  写真8●iSCSIやFCIPよりオーバーヘッドが小さいFCoE
[画像のクリックで拡大表示]
  写真9●イーサネットの新しい進化の方向となるデータ・センター・イーサネット
[画像のクリックで拡大表示]

 最後に同氏は,データ・センター・イーサネットについて説明した。これは個別の規格や仕様ではなく,データ・センター向けに必要な複数の仕様によって構成されているという(写真9)。

[発表資料]