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引っ越し部門で1位だった川崎市麻生区のサイト。
引っ越し部門で1位だった川崎市麻生区のサイト。
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 NPO法人・人間中心設計推進機構(HCD-Net)は4月17日、「ペルソナ」による自治体サイトの評価結果の発表会を開催した。自治体サイトにおける引っ越しのコンテンツの使いやすさについて、架空の顧客像(ペルソナ)を設定して審査を行った。今年で2回目の調査実施となる。最優秀サイトは神奈川県川崎市麻生区、第2位が東京都品川区、第3位が茨城県ひたちなか市だった。そのほか、優秀サイトに東京都渋谷区、新潟県長岡市、神奈川県横浜市旭区が選ばれた*。

* 選定結果の自治体名はHCD-NetのWebサイトに以前から掲載されていた。4月17日には詳しい講評が行われた。

 調査は人口13万人以上の市・区の300サイトを対象に、まずチェックリストに基づく予備審査、さらに簡易診断を行い55サイトを選定。この55サイトについて二次審査を行った。二次審査は、HCD-Netが実施しているペルソナによるサイト評価の研修を受講して認定された審査員が実施。上位10サイトを選定した。ペルソナは「独身サラリーマン」「子育て家族」「新婚カップル」「身障高齢者」の4つを設定、それぞれのペルソナごとに特徴的なタスクシナリオ(子供が通う学校に関する諸手続を知るなど)を作り、それに沿ってサイトをチェックした。上位3サイトと優秀サイトは、二次審査で選ばれた10サイトの中から専門家による最終審査により決定した。

 今回のHCD-Netの調査では、上位3サイトのうち2サイトはCMS(コンテンツ管理システム)を利用していなかった。CMSを利用している品川区も、昨年度1位に評価されたときはCMSを使っていなかった。例えば、川崎市麻生区と品川区は「必要な情報に3クリックで到達」という目標を掲げてWebサイトを作っているが、これはCMSを導入するだけでは実現できない。サイトの設計がユーザーフレンドリーであることがCMS導入以前に求められるといえそうだ。

 HCD-Netでは2008年度の事業として、第3回目の評価を実施するとともに、引っ越しに関する自治体の「標準サイト」を設定して公表する計画だ。