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「NISLab」の「ECOGLID」。地図を表示する部分には「Silverlight」を利用した
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実際に京都にある研究室の電器を消してみせるデモを行った
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「IAMAS」の「Reco」。環境情報を付加した商品情報データベースを作成できるソフト
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「EMET」の「moQmo」は地図上に時計という時間軸を設定して、皆でコメントを書き込んでいくなど、楽しくエコを意識させるソフトを開発した
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米マイクロソフトでImagin Cupの担当をしているエマニュエル・オグサンティ氏も登壇した
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日本代表が決定した瞬間、抱き合って喜ぶ「NISLab」のメンバー(中央)
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最終的に、2位が「IAMAS」、3位が「EMET」という結果になった
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 マイクロソフトは2008年4月27日、同社が主催する「Imagine Cup 2008」の日本大会を名古屋で開催した。世界の学生を対象にした技術コンテストであり、日本大会ではソフトウエアデザイン部門で3チームが出場、同志社大学の「NISLab」が優勝を手にした。

 Imagine Cupは2003年から開催されている。今回は全部で9部門あり、そのなかのソフトウエアデザイン部門のみ、世界大会への国内予備選として日本大会が開催されている。日本大会で優勝すると、2008年7月にパリで開催される世界大会に日本代表として出場することになる。

 あらかじめ「環境」というテーマに沿って応募された作品の中から3作品が選ばれており、大会当日は、それぞれを開発した3つのチームが優劣を競った。同志社大学の「NISLab」チーム、国際情報科学芸術アカデミーの「IAMAS」チーム、東京大学大学院と北陸先端科学技術大学大学院の「EMET」チームである。各チームは10分のプレゼンテーションを行ったあと、審査員などからの質疑応答を受けた。

 トップバッターの「NISLab」チームが開発したのは「ECOGRID」という各家庭の消費電力を管理するシステム。電力線通信(PLC)を用い、地図上でどの地点でどれくらいの電力が使われているかを可視的に把握できるようにしている。各家庭の消費電力や照度を把握でき、ユーザーが設定した「ユーザ基準」の値を超えていればそれをほかの家庭から制御したりできるという。世界中の家庭をつないで情報を共有することで、全家庭が協力して消費電力を落とそうというコンセプト。「世界を1つの家庭と捉えようと考えた。互いに協力し、人々をつなげるグリッドコンピューティングをエコに応用した」(同志社大学の加藤宏樹氏)。

 2番手の「IAMAS」チームは、ゴミ問題で用いられる「3R」(Reduce、Reuse、Recycle)を実現する「Reco」というシステムを開発。特徴はエンドユーザーのみならず、企業も巻き込んでエコを実現しようとしたところ。パソコンや携帯電話から自身が所持している製品などを登録。製品1つずつに「リユースレベル」や「リサイクルレベル」などを表示したり、「省エネ製品」「分別がしやすい」などのタグを付けられたりすることができる。環境に優しい製品のデータベースだけでなく、そういった製品をユーザー同士が取り引きできる機能も用意した。各地域のゴミ回収スケジュールや分別区分、環境イベントを自治体が登録できたりもする。「企業は製品情報の登録ができたり、環境を意識した製品開発への参考情報を得られたりする。自治体もゴミ回収方法を登録したりが可能。エンドユーザーだけでなく、企業や自治体を巻き込んだソリューションになる」(IAMAS)と説明した。

 最後に登場したのは「EMET」チーム。動きのある地図と時計を利用して、「今」「この地点で」「何が」起きているかを環境の視点から可視的に表示できるシステム「moQmo」を作った。時計を利用して、時間を遡ったりすることで、その時点での電車の運行状況やゴミ捨て場の状況などを見たりすることができる。地図上にはユーザーがコメントを付けることができる。EMETによれば「サッカーと同じで、フィールドにいる選手より上から見るサポーターの方がよく見えている部分がある。そういったサポーター視点からのエコ情報を地図の上からレイヤーとしてかぶせた」のだという。