PR
写真●ニイウスコーの大野健代表取締役社長
写真●ニイウスコーの大野健代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 ニイウスコーは2008年4月30日に緊急記者会見を開き、民事再生手続きを申請した理由について大野健代表取締役社長は「私的再建のガイドラインに沿う形での再生を目指し事業計画を立てたが、今月24日にメインバンクから『これ以上支援できない』と言われた」と語った(関連記事)。同社のメインバンクは三菱東京UFJ銀行。30日午前まで交渉を続けたが状況は変わらなかったため、民事再生手続きの開始を申し立てた。

 同社は近い将来の事業譲渡を見据えながら事業を継続する意向だ。大野社長は「システム構築を含めたディーラー・ビジネスは競合他社に負けない部分だと認識している。加えて昨年10月の就任時からかなりのスピードで経営改革を進めており、販売費および一般管理費を従来より大幅に削減した。現在は筋肉質な企業に生まれ変わっている」と述べた。

 調査委員会で不正会計の調査をした社外取締役の井上昌治弁護士は「過去5年にわたり不適切な会計処理があったことが分かった」と語った。不適切な会計処理とは実体のないスルー取引や循環取引などで、5つのパターンに大別できるという。循環取引にかかわった取引先については「まだ裁判所による事実認定が終わっていないので具体的な企業名は公表できない」(井上弁護士)とした。

 今後は末貞郁夫元代表取締役会長を始め、旧経営人の法的責任を追及する。井上弁護士によると「末貞氏は委員会のヒアリングの要請に2度応じた。不適切な取引は認識していなかったと回答した」という。

 ニイウスコーは今回、発表が遅れていた2008年6月期の中間決算も発表した。売上高は前年同期比36.1%減の172億1300万円、営業利益は31億1800万円の赤字、純損益は152億8400万円の赤字だった。