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アイ・オー・データ機器が開発中の「GV-MVP/HZ」(写真はイメージ、以下同じ)
アイ・オー・データ機器が開発中の「GV-MVP/HZ」(写真はイメージ、以下同じ)
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USB端子とアンテナ端子が背面に、B-CASカードスロットが左側面にある
USB端子とアンテナ端子が背面に、B-CASカードスロットが左側面にある
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GV-MVP/HZを左側面から見たところ。きょう体奥側はアンテナ端子の分厚さがあるが、手前側は細くなっている
GV-MVP/HZを左側面から見たところ。きょう体奥側はアンテナ端子の分厚さがあるが、手前側は細くなっている
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 アイ・オー・データ機器が開発を進めている、USB接続の外付け地上デジタルチューナー「GV-MVP/HZ」の詳細が、日経パソコンの取材で明らかになった。同社製のパソコン向け地デジチューナーの単体販売としては、PCI Express(PCIe)ボード型製品「GV-MVP/HS」を2008年5月中旬に発売予定としており、PCIボード型の新機種も近く発表する予定。USB接続型はこれらに次ぐ第3弾として投入される見通し。実勢価格は1万9800円前後となる見込みで、GV-MVP/HSやバッファローが5月中旬に発売予定のUSB外付けチューナー「DT-H30/U2」とほぼ同程度となりそうだ。

 PCIeボード型やPCIボード型の場合、対応のスロットを内部に備えるタワー型のデスクトップ機だけでしか実装できない。これに対し、GV-MVP/HZはインタフェースをUSBとすることで、ノートパソコンや省スペース型デスクトップパソコンでも使用可能になる。同社ではGV-MVP/HZを、「(2008年8月8日に開幕する)北京五輪までに発売することを目指している」といい、USB外付けチューナーの商品化で先行するバッファローを追う。

 GV-MVP/HZは地上デジタル放送専用で、BS/CSデジタル放送の受信機能はない。PCIeボード型と同じく、テレビ視聴・録画ソフトとして「mAgicTV Digital」を添付する。mAgicTV Digitalは、同社のパソコン向けアナログ放送チューナーに添付している「mAgicTV5」のデジタル放送対応版。一覧性の高い電子番組表(EPG)や、ユーザーが指定した条件に当てはまる番組を網羅的に自動録画する機能、マウス操作するパソコンユーザー向けに使い勝手を良くした操作体系などが注目されている。

「USBバスパワーで、余裕を持って動作」

 USB接続型のGV-MVP/HZとPCIeボード型のGV-MVP/HSは、形状こそ異なるものの内部の回路構造はほぼ共通。唯一異なるのは、映像処理や暗号化/復号化などの処理に用いられる統合LSI(system on a chip=SoC)の品種。PCIeボード型では、オランダNXPセミコンダクターズ(NXP Semiconductors)の「SAA7163FE」を用いている。これに対しUSB接続型では、NXPがアイ・オー・データ機器向けに新たに開発したカスタム品の「SAA7163JE」を採用。SAA7163JEは、SAA7163FEの各回路に加えUSBコントローラー回路もワンチップに集積している。「USBコントローラーICを別途用意する場合、統合LSI-USBコントローラー間で伝送されるデータの著作権保護が課題だったが、USBコントローラー回路を含めワンチップ化することで、そうした課題を解決している」(NXP)とする。

 GV-MVP/HZの本体サイズは幅98×奥行き91×高さ25mm。バッファローのDT-H30/U2は幅80×奥行き115×高さ22mmで、同程度の大きさといえる。

 両社の製品で異なるのは、AC電源端子の有無。バッファローのDT-H30/U2は消費電流が最大約1000mAと、USBバスパワー駆動の周辺機器としては大きい。このため、パソコン本体からの電源供給が十分でない可能性を考慮して予備のAC電源端子を備え、別売でACアダプターを用意している。これに対し、アイ・オー・データ機器のGV-MVP/HZではAC電源端子を用意していない。詳細な仕様は明らかにしていないが、「USBバスパワー駆動で十分余裕を持って動作する程度の消費電流に抑えている」(アイ・オー・データ機器)という。