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写真●独SAPのヘニング・カガーマンCEO
写真●独SAPのヘニング・カガーマンCEO
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 「SAP Business ByDesignの計画を見直したのは、利益の出るビジネス・モデルを研究しているため。サービス自体の品質は十分な領域に達している」。独SAPのヘニング・カガーマンCEO(最高経営責任者)は2008年5月5日、同社が提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「SAP Business ByDesign」について、こう言及した。発言は、米国で開催中の年次カンファレンス「SAPPHIRE 08 Orlando」で開かれたアジア向け記者会見でのもの(写真)。

 SAP Business ByDesignは、SAPがSaaSとして提供する初のアプリケーション製品。中堅企業の中でも小規模な企業を主要なターゲットに08年、提供を開始した。だが4月末に開催した08年度第1四半期の決算発表会で、計画の大幅な遅延を発表。目標顧客獲得数を1000人減らしたほか、提供地域の縮小も発表した。

 カガーマンCEOは遅延の原因について「コストのオペレーションがうまくいかないため」と説明。「当社にとって、SaaSの提供は初めてのチャレンジ。サブスクリプション・モデルでうまく提供する方法の確立に手間取っている」(カガーマンCEO)という。SAP Business ByDesign自体の機能は「すでに十分な領域に達している」(同)と自信を見せた。ただし日本への投入は予定より遅れ、「09年中に提供できる可能性がある」(同)と話すにとどまった。当初は、早ければ08年末にも投入するとみられていた。

 またカガーマンCEOは業務アプリケーションの世界では「SaaSが主流になることはない」と主張。すでにSaaSとして業務アプリケーションを提供している米セールスフォース・トッドコムや米ネットスイートについて「競合ではない」と断言した。