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 米Yahoo!買収が大失敗に終わり,米Microsoftは予想通り,狙いをYahoo!よりも規模の小さいソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)運営会社に変えた。米Wall Street Journal紙の2008年5月8日(米国時間)付け記事によると,最初の相手は米Facebookらしい(関連記事:【解説】Yahoo!買収を断念したMicrosoftは,Googleのクラウド・コンピューティングに追いつけるのか?)。

 MicrosoftとFacebookがこの取引に関するコメントを出すことはないだろうが,記事はMicrosoftの投資家がFacebookに接触して売却の意志を確認したと報じている。つまり,両社は積極的に交渉しているわけでなく,これから何か起きるかどうかは不透明だ。はっきりしているのは,Microsoftが買収を持ちかけたことである。

 Microsoftは2007年,Facebookに2億4000万ドルを出資し,同社株式の1.6%を取得済みだ。その結果,Facebookの評価額は150億ドルとなった(関連記事:Microsoft,SNSのFacebookに2億4000万ドル出資)。もっとも,この金額を過大評価とする意見がほとんどだ。現在Facebookが運営するSNSサイトの月間ユニーク・ビジター数は1億900万人で,米Google(6億2500万人),Microsoft(5億6300万人),Yahoo!(5億500万人),MySpace.com(1億1700万人)のWebサイトに続く5位となっている。

 Facebookに関する数字は年を追うごとに急上昇しているものの,なかなかその人気を収益に結びつけられないでいる(関連記事:米国で人気沸騰のFacebook,そのビジネスSNSとしての可能性)。広告事業からの収入はごくわずかで,2007年の売上高はMicrosoftから得た資金が半分を占めた。

 一方,Yahoo!もMicrosoftの買収断念を受けて前進を始めた。米Time Warnerとのあいだで,米AOLとの合併の可能性について話し合いを続けているようだ。そのうえYahoo!は,インターネット検索事業の一部をGoogleに外注する件の検討もやめていない。