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 ボーランドの開発ツール部門であるCodeGearは2008年5月9日、オープンソースのスクリプト言語であるRubyによるアプリケーション開発を支援するIDE(統合開発環境)「3rd Rail日本語版」のプレビュー版を披露した。3rd Rail英語版のバージョン1.1を日本語化したもので、「ベータ版だが、ほぼ完成に近い」(藤井等 CodeGearマーケティングディレクター)。製品版は5月22日に正式発表する予定で、価格や出荷時期はそこで明らかにする。

 CodeGearは、ER/Studioなどのデータベース設計/開発ツール・ベンダーである米エンバカデロ・テクノロジーズに買収されることが決まっている(関連記事1関連記事2)。買収は6月末に完了する予定。3rd Rail日本語版は、ボーランドCodeGear事業本部として投入する最後の新製品となる可能性が高い。

 3rd Rail日本語版は、RubyおよびRuby向けフレームワークのRuby on Railsを利用したアプリケーションの開発を支援するIDE。Rubyの開発に慣れたプロフェッショナルと、Rubyに慣れていない初心者の双方を対象とする。プロはアプリケーションの依存関係を図示する機能やデバッガなどIDEの持つ機能を利用しつつ、コマンドラインのエディタで開発を進められる。初心者はウィザードに従って開発することが可能だ。

 3rd Rail日本語版は、ユーザー・インタフェース、ドキュメント、ビデオを含めて日本語に対応させた。オープンソースの開発環境であるEclipse 3.3を基にしている。Eclipse 3.3で日本語を利用可能にする日本語ランゲージパックがまだ提供されていないので、Eclipseの日本語化プラグイン・ソフト「Pleiades」を使う。Windows(Vista/XP)、Mac OS(10.4/10.5)、Ubuntu Linux(7.10)で動作する。

 5月22日の記者向け発表会にはRubyの開発者、まつもとゆきひろ氏も参加する予定。一般向けには、6月12日に東京・大手町サンケイプラザで開催する「第9回CodeGearデベロッパーキャンプ」で説明する。エンバカデロによる買収後の戦略についても「その時点で話せることはすべて話す」(八重樫行男 CodeGear事業本部長)としている。