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 NECは2008年5月12日、独立行政法人の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用するスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」の次期システムを落札したと発表した。同日JAMSTECが入札結果を公開し、6年間のハードウエアのリースと保守・運用費用などで合計190億円となった。

 次期システムは来年3月に稼働予定。NECが今春出荷を開始したベクトル型アーキテクチャのスパコン「SX-9」をベースに、「SX-9/E」としてシステムを構築する。次期システムのピーク性能は131テラFLOPSとなり、実効性能で現システムの約2倍になるという。これは世界で稼働中のスパコン性能を集計するTOP500の実効値で、70テラFLOPS程度と見られる。TOP500で世界15位に相当するものの、今年6月に発表する最新ランキングでは20位以内に留まるのも難しい。

 現システムは処理性能が大幅に向上したことで地球全体を対象にするといった大規模なシミュレーションを可能とし、世界に日本のスパコン開発力を知らしめた。次期システムはTOP500で02年から2年間世界首位を保った現システムほどのインパクトはない。ただ、国内では東大が今年6月、宙航空研究開発機構(JAXA)が来年4月に導入するマシンと並んでトップ・クラスの性能となる見通しである。