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米Dot Hill SystemsでWorldwide Field Operations担当Executive Vice Presidentを務めるPhilip A.Davis氏(写真左),ユニアデックスの国分良志氏(写真中央),ドットヒルシステムズの青木登氏(写真右)
米Dot Hill SystemsでWorldwide Field Operations担当Executive Vice Presidentを務めるPhilip A.Davis氏(写真左),ユニアデックスの国分良志氏(写真中央),ドットヒルシステムズの青木登氏(写真右)
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 ドットヒルシステムズとユニアデックスは,エントリからミドルレンジに位置するFibreChannel(FC)接続ストレージの新機種「model 5730」と,SAS接続ストレージの新機種「model 2530」を,2008年5月14日に出荷した。価格は,model 5730が,容量500GバイトのSATAディスクを12台積んだ標準最小構成で412万5000円(税別)から。model 2530が,同一のディスク構成で171万3000円(税別)からを予定する。開発会社は,米Dot Hill Systems。

 model 5730とmodel 2530は,いずれも,高さ2Uのきょう体に12台のディスクを搭載するストレージである。ディスクはSASディスクとSATAディスクを混在して搭載可能であり,RAIDコントローラ部を交換することによって,FC接続やSAS接続,iSCSI接続などの接続方法を変更したり,アクセス性能や可用性を拡張できる。コントローラは,きょう体ごとに1台か2台搭載する。日本法人のドットヒルシステムズによれば,コントローラを交換可能なストレージ製品は珍しいという。

 機能面での優位点は,2つある。1つは,同社が「EcoStor」と呼ぶ機能である。RAIDコントローラの基盤上に大容量コンデンサ(スーパー・キャパシタ)を搭載することによって,バッテリを不要としている。通常であれば2~3年に1回は必要になるバッテリ交換の手間を省ける。なお,バッテリやコンデンサによる電気供給は,停電時などにキャッシュの中身をフラッシュ・メモリーにバックアップするために必要になる。

 もう1つの特徴は,同社が「SimulCache」と呼ぶ機能である。一般に,2台のRAIDコントローラを冗長構成で運用する際は,2台のRAIDコントローラが備えるキャッシュの中身の整合性を保つ必要がある。このための通信手順に手間がかかることで,レイテンシ(遅延)が発生する。一方でSimulCacheでは,キャッシュ同士を専用のバスで接続し,書き込みコマンドを2台のキャッシュに対してブロードキャスト配信する仕組みとした。これにより,キャッシュ間の整合性を確認する処理を省くことが可能になり,遅延が低減する。

 なお,開発会社の米Dot Hill Systemsは,2008年1月に国内の販売代理店の体制に変更を加え,“マスター・ディストリビュータ”という扱いでSIベンダーのユニアデックスに窓口を一本化した。以前は,米Dot Hill Systemsの日本法人であるドットヒルシステムズが保守サポート部隊を自社に抱えて顧客企業に直販していたほか,ユニアデックスを含む複数の代理店がそれぞれ別に活動していた。今回ユニアデックスに窓口を置くことで,顧客への販売/サポート体制を整えた。ユニアデックスの販売目標は2010年までに40億円。このうち,サポート/サービスで3割を見込む。

 米Dot Hill Systemsの売り上げの7割から8割はOEM(相手先ブランドによる生産)供給による。例えば,Fujitsu Siemens Computers,米Sun Microsystems,米NetApp,米Hewlett-Packard(米HP)などにOEM供給しているという。直近の例では,日本HPが2008年4月に出荷したエントリ向けSANストレージ「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」のOEM供給により,2008年第1四半期の業績が5500万ドルから第2四半期予測では6700万ドルへと増えている。