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 米IBMは米国時間2008年5月15日,大型集光レンズとLSI用冷却システムの応用で集光型太陽電池(CPV:Concentrator Photovoltaic)の発電効率を高められる技術を発表した。同技術を使うと,太陽光発電施設の建設/運営コストを大幅に削減できるという。

 太陽電池セルの発電効率は,レンズを使って小さな面積に光を集めれば向上する。しかし,集光による温度上昇で太陽電池セルや発電システムが損傷するため,集光度合いを抑える必要があった。同社は,太陽電池セルと銅(Cu)製冷却プレートのあいだにゲルマニウム(Ge)/インジウム(In)化合物の極めて薄い「Liquid Metal」(液体金属)層を設け,熱がスムーズに伝わるようにした。その結果,これまだと太陽電池セルの温度が1600℃を超える状況下でも,温度上昇は85℃までで済んだという。

 温度を上げずに大きな集光レンズを使えるため,太陽電池セルの表面に集める光エネルギーの量を従来比10倍以上の1平方cm当たり約230Wまで高められる。単位面積当たりの発電量は70Wとなり,一般的な現行CPVに比べ約5倍多かった。

 これにより,発電に必要な太陽電池セルの数を減らし,発電施設のコスト削減が可能になると見込む。

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