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左からボーランドCodeGear事業本部長 八重樫行雄氏,まつもとゆきひろ氏,OSJ 代表取締役社長 角田好志氏,ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長 井上浩氏
左からボーランドCodeGear事業本部長 八重樫行雄氏,まつもとゆきひろ氏,OSJ 代表取締役社長 角田好志氏,ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長 井上浩氏
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 CodeGear,オープンソース・ジャパン(OSJ),ネットワーク応用通信研究所は2008年5月22日RubyおよびRuby on Railsの普及,発展を目的として業務提携すると発表した。

 CodeGearはボーランドの開発ツール部門。2008年5月に米Enbacadero Technologiesが米Borlad CodeGear部門の買収を発表し,現在合併に向けて移行計画を策定している。Ruby専用のIDE(統合開発環境)である「3rdRail」を開発しており,日本語版を5月22日に発売した。

 ネットワーク応用通信研究所はRubyの作者まつもとゆきひろ氏がフェローとし 在籍する企業。EclipseをベースにしたRuby向けIDE「RadRails」を日本語化した「Rails Platform IDE」を開発している。

 OSJはオープンソースに関するビジネスを手がけておりネットワーク応用通信研究所と提携して「Rails Platform IDE」を販売するとともに,コンサルティングやサービスを行ってきた。

 今回の提携により,ネットワーク応用通信研究所はCodeGearに対する技術支援を提供,製品開発にも協力する。また3rdRailsによるRuby on Railsのトレーニングカリキュラムを開発する。OSJは3rdRailsを販売し,技術サポートやトレーニングや導入支援サービスを行う。OSJは「Rails Platformの新規販売を終了し,今後は3rdRailを推奨IDEとして展開する」(OSJ 代表取締役社長 角田好志氏)。

 まつもゆきひろ氏は,Rubyは10年前のJavaと同様な段階にあるとする。「Javaも登場当時バイトコードなので遅いのではないかと言われながら,エンタープライズに普及していった。Rubyもエンタープライズでも利用されるようになってきた」(まつもと氏)。ネットワーク応用通信研究所がかかわった事例だけでも,島根県公式サイトや,@niftyのプロフィール・サービス「アバウトミーβ」(関連記事)とユーザー参加型年表作成サービス「@nifty TimeLineβ」(関連記事),カカクコムの「食べログ.com」(関連記事),松江市役所の医療費高額合算システム(関連記事)がある。島根県公式サイトのCMS(コンテンツ管理システム)はオープンソース・ソフトウエアとして公開されている(関連記事)。「松江市役所の医療費高額合算システムもオープンソース・ソフトウエアとして公開する予定」(ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長 井上浩氏)。このような普及にともない「業務でRubyを開発する技術者が増え,IDEが欲しいという声も増えてきた」(まつもと氏)。

 ボーランドCodeGear事業本部長 八重樫行雄氏は「企業でのRuby on Rails採用促進のために,導入のハードルを下げる支援を提供したい」と話す。そのためにイベントやWebサイトなどのマーケティング活動も展開する。