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 マイクロソフトは2008年5月29日、雑誌のバックナンバーを無料で閲覧できるサービス「MSNマガジンサーチ」を始めたと発表した。当初はマガジンハウスの「Tarzan」と「Hanako」のバックナンバーを見られる。マイクロソフトはバナー広告を掲載し、マガジンハウスと収入を分け合う。マガジンハウスは、雑誌の部数拡大と読者ニーズの把握に役立てる狙い。

 MSNマガジンサーチは、ページをめくるような感覚で誌面を拡大・縮小しながら閲覧できるサービス。見出し、本文、キャプションのキーワード検索や、誌面の気になる部分に「付せん」を付けて整理することもできる。今後は、付せんを友人と共有したり、ほかのユーザーに公開したりできるようにもする。

 配信するのは当初、マガジンハウスの「Tarzan」(月2回刊)の498号(2007年10月24日発売)~508号(2008年4月9日発売)と、「Hanako」(隔週刊)の909号(2007年10月25日発売)~922号(2008年4月10日発売)。マガジンハウスは2007年10月より、雑誌コンテンツの二次使用のためにライターやカメラマンとの包括契約を結んでいるという。最新号は発売期間が終了してしばらくしてから追加する。6月中旬からは「クロワッサン」(月2回刊)も配信する予定。

 マイクロソフトは、雑誌ページを開くときに見せる全画面に近い大型バナー広告や、記事右に常に表示するバナー広告を今後商品化して、マガジンハウスと収入を分け合う。マガジンハウスは、誌面に掲載した広告はMSNマガジンサーチには掲載していないが、将来的には雑誌とネットのセット商品も検討していきたいとしている。

 サービス発表の記者会見において、マイクロソフトのオンラインサービス事業部MSNメディアネットワーク エグゼクティブプロデューサーのショーン・チュウ氏は、「MSNの月間利用者数は4000万人弱で、ライフスタイル系のコンテンツの利用者は100万~300万人」として、MSNマガジンサーチでも同規模の利用者数を獲得したい意向を示した。当面はマガジンハウスとの協業に注力するが、将来的にはほかの出版社の雑誌もそろえていく方針。

 マガジンハウス執行役員で営業局長兼ウェブ戦略室室長の久我英二氏は、「国内の雑誌市場の総売り上げは1997年から2007年にかけて75%になった」と厳しい市場環境を説明。MSNマガジンサーチから同社の雑誌直販サイトや雑誌公式サイトへリンクを張り、販売部数の拡大を狙うという。また、「記事のどのページがよく読まれているかなどを把握できるので読者アンケートとは異なるフィードバックを得られる」(久我氏)と、読者ニーズの把握によって誌面編集にも役立てる考え。

■関連情報
・MSNマガジンサーチ http://magazine.jp.msn.com/