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 米MicrosoftのCEO,Steve Ballmer氏と米Yahoo!のCEO,Jerry Yang氏は2008年5月第4週の週末,ゴルフをともにした。双方の希望で実現したゴルフ会談は,これまでと打って変わって砕けた雰囲気で,実り多いものだっただろう。その後Yang氏は「すでにMicrosoftは両社を合併する意向を持っておらず,より規模の小さな提携について話し合おうとしている」と述べた。

 「Microsoftはもはや当社の買収に関心がなく,われわれは別の問題を話している。当社はMicrosoftの提案をしっかり理解しなければならない。当社に興味を示していることは明白だが,もっとよく理解する必要がある」(Yang氏)。

 Ballmer氏はこの情報を認めたものの,「Yahoo!に買収を再提案するつもりはない。ただし,再提案する権利は残しておく」と述べ,状況が変わる可能性を匂わせた。また,Microsoftチーフ・ソフトウエア・アーキテクトのRay Ozzie氏は5月最終週,Ballmer氏と同様,Yahoo!買収計画を「戦略的な行動でなかった」とした。「Yahoo!は事業の推進装置なのだ。Yahoo!と協業する可能性について,是非とも話し合いを続けたい」(Ozzie氏)。

 会談に近い関係者によると,MicrosoftはYahoo!の検索事業を手に入れたいらしく,それ以外の事業にはあまり関心を持っていないという(関連記事:MicrosoftとYahoo!の交渉内容が徐々に明らかに,検索事業の買収を提案)。Yahoo!を取り巻くこのドラマでは,これまでYahoo!が検索事業の一部外注を米Googleと交渉したり,億万長者の投資家Carl Icahnが「Microsoftとの合併交渉をすぐ再開しなければ委任状争奪戦を仕掛ける」と脅したりといった出来事があった(関連記事:Yahoo!,Googleの検索広告AdSenseをテストへ,Microsoftが独占懸念の声明投資家Icahn氏がYahoo!会長にMicrosoftとの合併を提言,委任状争奪戦へ)。