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写真1●3G iPhoneを発表する米AppleのCEOであるSteve Jobs氏
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写真2●3G iPhoneの特徴
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写真3●Web閲覧の速度が向上するとアピール
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写真4●Appleの「クラウド・コンピューティング・サービス」である「MobileMe」
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写真5●報道陣の質問に答えるソフトバンクモバイルの孫正義社長
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 米Appleは2008年6月9日(米国時間),米国サンフランシスコで開幕した開発者会議「WWDC」で,第3世代(3G)携帯電話通信に対応した「3G iPhone」を発表した。「価格は全世界共通で上限199ドル」(同社CEOのSteve Jobs氏,写真1)で,7月11日に日本を含む22カ国で発売する。

 3G iPhoneは,3G携帯電話方式のW-CDMAに対応した新型iPhoneである。GPSを搭載するほか,「iPhone 2.0ソフトウエア」と呼ぶ新しい携帯電話向けソフトウエアの追加,米Microsoftの「Exchange Server」や米Cisco SystemsのVPN機能への対応など企業に求められる機能の追加,サード・パーティ製アプリケーションの実行,バッテリ駆動時間の延長--などを実現している(写真2)。

 Jobs氏はWWDCの基調講演で,米国「National Geographic」誌のような写真を多用したWebサイトをiPhoneのWebブラウザ「Safari」で閲覧した場合に,従来の2.5世代通信「EDGE」を使用した場合に閲覧まで59秒かかるのに対して,3G通信では21秒と半分以下で済むと強調した(写真3

 米国での価格も,8Gバイトのフラッシュ・メモリーを搭載するモデルが,従来の399ドルから199ドルにまで引き下げられた。Jobs氏は基調講演で「価格は全世界共通で,上限が199ドルだ」と強調していることから,日本での価格もそれに近いものになる模様だ。

 「iPhone 2.0ソフトウエア」は,3G iPhoneに搭載されるほか,既存のiPhoneには無料で,iPod touchには9ドル95セントで提供される。アップルのソフトウエア配信サービス「AppStore」経由で配信されるサード・パーティ製アプリケーションが利用できるほか,エンタープライズ向けの機能が強化されているのが特徴だ。特にAppleが強調しているのは,MicrosoftのExchange Serverへの対応で,Exchange Serverの携帯電話連携機能「ActiveSync」に対応することで,Exchange Serverのメールボックスや予定表(カレンダー),連絡先(コンタクト・リスト)などをiPhoneと連携できるようになった。

 またAppleは同日,Exchange Server互換のSaaS型メッセージング・サービス「MobileMe」をApple自身が提供することも明らかにしている。Exchange Serverのホスティング・サービスと同等のサービスをAppleが提供するもので,iPhoneとメールやカレンダーを同期できるだけでなく,Macでは「Mail」や「Contacts」といったExchange Serverに対応するデスクトップ・アプリケーションを,Windows PCでは「Outlook」を使って,それら機能が利用できる。さらに,デスクトップ・アプリケーションと同等の使い勝手を実現したWebクライアントも用意する。

 AppleではMobileMeを,一種のクラウド・コンピューティング・サービスと位置づけており「メール・メッセージやカレンダー,コンタクト・リストなどをクラウドに置いて,MacやWindows PC,iPhoneなどのデバイスでその情報を利用できるようになる」と強調している(写真4)。料金は1ユーザー当たり年間99ドル(20Gバイトのストレージ容量付き)で,2008年7月にサービスを開始する。既存のメール・サービス「.mac」は,MobileMeに自動的にアップグレードされる。

 iPhoneを日本で販売するソフトバンクモバイルの孫正義社長(写真5)は,AppleのSteve Jobs氏による基調講演の後に行われた日本人報道陣による囲み取材で,「iPhoneは,これまで音声通話に限られていた携帯電話を,インターネットの世界に導く存在だ。全く新しい別次元のユーザー体験をもたらしてくれる。日本での発売も7月11日で,時差の関係で3G iPhoneの発売は日本が世界で最初になるのではないか」と語っている。

 WWDCの基調講演では,3G iPhoneやiPhone 2.0ソフトウエア,iPhone用のサード・パーティ製アプリケーション,MobileMeなどiPhone関連の様々なニュースが披露された。それらの詳細はITproでも追って詳しくお伝えする。