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 米Yahoo!は米国時間2008年6月12日,米Microsoftとの交渉を打ち切ったと発表した。MicrosoftによるYahoo!のすべて,あるいは部分的な買収はないとしている。

 Yahoo!は,さまざまな取引の選択肢について,何度も協議を重ねた上の結論だと説明した。同社によると,6月8日の交渉には,Yahoo!会長のRoy Bostock氏のほか,数名の社外取締役も加わった。そこでMicrosoftの代表者は,以前同社が提示した買収額の範囲であろうと,Yahoo!のすべてを取得することに関心はないと明確に述べたという。

 また,Yahoo!の検索事業のみを買収するという案件については,Yahoo!が拒否した。Yahoo!取締役会は,検索とディスプレイ広告の融合というYahoo!の展望からはずれ,将来的戦略に必要不可欠な検索事業を手放すことは,株主に最大の利益をもたらさないと判断した。

 ちなみにYahoo!の推計によると,オンライン広告業界は2007年の400億ドル規模から,2010年には約750億ドル規模に拡大する見通し。同社は市場成長の機会をつかむのに十分な資産,戦略,取締役会と経営チームを持っていると主張した。

 Microsoftは5月3日に正式に買収案撤回を発表した(関連記事:【速報】Microsoft,Yahoo!への買収提案を撤回)。しかし5月18日には,Yahoo!のすべてを取得するのではなく,なんらかの取引を伴う方向で交渉を再開していることが明らかとなった。その際,Microsoftは「引き続きオンライン・サービスおよび広告事業の強化と拡大を押し進めるための選択肢を探っている」と説明した(関連記事:MSがYahoo!と提携を検討中,「買収の再提案はない」としながらも可能性は残す)。

 今回,Microsoftは,「買収案を撤回した後も,1株あたり33ドル以上の価値をYahoo!株主にもたらす取引について交渉を続けてきた」との声明を発表している。また,Yahoo!全体を買収することに関心がないことを繰り返した上で,「代替の選択肢について交渉の可能性は残っている」とコメントした。

 なお,Yahoo!はMicrosoftとの交渉打ち切りを伝えた数時間後に,米Googleとの提携を発表している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]