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講演する米Rackable Systemsのマーク・バレンシア社長
講演する米Rackable Systemsのマーク・バレンシア社長
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 2008年6月13日,幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2008」で,米Rackable Systemsのマーク・バレンシア社長が特別講演に登壇。「直流電源方式に対応した電力効率の高いサーバー/ストレージによって,世界で最もグリーンなデータセンターを構築する」と語り,日本市場への進出にかける意気込みを見せた。

 同社は,低消費電力で高密度なサーバー/ストレージ製品を手がけるベンダーで,直流電源にもいち早く対応。「従来の交流電源に比べて,最大30%の電力および熱量を削減できる」とバレンシア社長は説明する。

 同社はすでに2001年から,サーバーの奥行きサイズが通常の約半分という「1Uハーフサイズ」のラックマウント型サーバーを提供している。まずラック内部には,2つのサーバーの背面同士を向かい合わせにして設置。さらにその隙間(中央)に,サーバーからの排気を集約する排気路(ホットアイル)を作って天井に向けて強制排気する。こうした構造を採ることで,通常のラックのようにサーバールームへ排熱を霧散させることがなくなり,ラックの冷却効率を高められる。

 最近は,直流電源への対応を急ピッチで進めているという。バレンシア氏は講演の中で,他社製品,Rackableの交流電源対応サーバー,Rackableの直流電源対応サーバーの3つについて,スペース効率,電力効率,冷却風量を比較した結果を示した。「ラック当たりのサーバー設置効率では,直流対応,交流対応ともRackablの製品は他社製品に比べて2倍以上高い。消費電力と冷却風量では,他社製品に比べ,Rackableの直流対応サーバーは3割以上削減できた」(バレンシア社長)。

 続いてバレンシア社長は,同社のコンテナ型データセンター「ICE Cube」について説明した。ICE Cubeに使用するコンテナは通常規格のもの。そのコンテナに,1Uハーフサイズのラックマウント型サーバーを1400ユニット,7.1ペタバイトのストレージを搭載できるという。「高度な冷却技術を駆使した完全独立型のデータセンターで,ビルの屋上でも,電力インフラのない砂漠でも,トラックに載せて運んだ場所ですぐに稼働できる。通常のデータセンターに比べ,電力効率を50%向上させた」(同)と強調する。

 また講演の最後には,Rackable Systemsと伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の提携について言及した。CTCは,2008年秋に東京都内に「目白坂データセンター」を開設すると発表しているが,そのプラットフォームとして,Rackable Systemsの直流電源対応サーバー/ストレージを導入する。バレンシア社長は,「CTCとは,グリーンITを推進する業界団体のグリーン・グリッドで関係を深めた。これからのデータセンターの方向性をよく理解しているすばらしいパートナー」と語り,CTCとの提携を足がかりとした日本市場への拡販に意欲を見せた。