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 ソフトバンクモバイルなど7社は2008年6月16日、次世代の非接触IC規格「NFC」を搭載した携帯電話のフィールド実証実験を開始した。千葉県浦安市の複合型商業施設で、関係者のみを対象に技術検証を行う。支払いの安全性を確認し、実運用上の課題や効率性を洗い出す。実証実験に参加するソフトバンクモバイル以外の6社は、オランダのジェムアルト、韓国サムスン電子、米マスターカード・ワールドワイド、オリエントコーポレーション、日立製作所、日本ヒューレット・パッカードである。

 NFCは2003年12月に国際規格化された次世代の非接触IC規格で、日本で普及する「FeliCa」や海外で普及する「MIFARE」と互換性がある。つまり、非接触ICの世界統一規格といえる。このチップを搭載した携帯電話ならば、世界中で“おサイフケータイ”を利用できる可能性がある。

 実証実験では、ジェムアルトがNFCのICチップを提供し、サムスン電子の携帯電話試作機に搭載した。この携帯電話を使って、マスターカード・ワールドワイドとオリエントコーポレーションの決済サービス「PayPass」を利用する。決済システムは日立製作所と日本ヒューレット・パッカードが提供する。

 この機能が実用化されれば、米アップルの「iPhone」のように世界中で販売される携帯電話に、おサイフケータイ機能が搭載できるようになる可能性がある。ただし、ソフトバンクモバイルは「技術の検証が目的で、端末の世界調達まで踏み込んだ話ではない」(広報)とする。