PR

 米AMDは米国時間2008年6月17日,米サンフランシスコで開いた記者会見にて同社が提唱する“Cinema 2.0”構想に基づく写実的かつインタラクティブなビジュアル・コンピューティングのデモを実施した。デモでは,1TFLOPSの処理能力を持つ同社の次世代グラフィックス・チップ(コード名「RV770」)が使われた。

 Cinema 2.0は,これまで映画業界の独占分野だった複雑で写実的なグラフィックスと,人気ビデオ・ゲームの3Dのインタラクティブ性を組み合わせたもの。デモでは,“Cinema 2.0エクスペリエンス”としてリアルタイムのインタラクティブ性と実在の場所や物のように見える説得力のあるデジタル効果の融合を示した。

 AMDによれば,従来のコンピュータ処理によるシーンは,1フレームのレンダリングに最大30時間かかることがあるという。現在のゲームで見られるスムーズなインタラクティブ性を実現するためには,最低でも1秒当たり25~30フレームのレンダリング速度が必要とされる。そのため,Cinema 2.0のような技術の実現には最大10年かかると考えられていたという。

 AMDは今夏,シングルチップで1TFLOPSの処理能力を持つグラフィックス・プロセサの発表を計画している。この技術は,近日中に「ATI Radeon HD」ブランドのグラフィックス・カードとして提供されるという。

発表資料へ