PR
図:商品力強化のための三つの具体策
図:商品力強化のための三つの具体策
[画像のクリックで拡大表示]

 スカパーJSATは2008年6月24日,新たな中期経営計画(2008~2012年度の5年間)を作成したと発表した。2007年3月に作成した現在の中期経営計画(2007~2011年度)を見直したもので,「質の改善で競争力の強化を目指す」(秋山政徳会長)のが最大の目的である。新中期経営計画のポイントは,(1)100チャンネル以上のHDTV(ハイビジョン)放送という世界トップレベルの体制の確立を目指す,(2)2011年以降の次期BSデジタル放送への進出などによって,大幅な加入者の増加を目指す,(3)JSATと宇宙通信(SCC)の合併によって安定したキャッシュフローを生み出せるようになった衛星事業の収益力を,より一層向上させる──の3点に集約できる。

 スカパーJSATが今後の中核事業と位置付ける有料多チャンネル放送事業では,(1)商品力の強化,(2)顧客サービスの強化と付加価値サービスの提供,(3)受信環境の整備──の3点を基本方針とした(図)。このうち,商品力を強化するための具体策として,東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV!」におけるHDTV放送を,2011年をメドに100チャンネル体制にする。また,次期BSデジタル放送への参入によって,東経110度衛星放送(東経110度CS放送「e2 by スカパー!」とBSデジタル放送)におけるHDTVチャンネルを増やす計画だ。商品力を強化するためのもう一つの具体策がコンテンツの強化で,2大スポーツ(プロ野球とJリーグ)の全試合生中継や,独自コンテンツの開発・制作に取り組む。

 数値目標をみると,「スカイパーフェクTV!」と「e2 by スカパー!」,「スカパー!光」(光ファイバーを利用したRF方式の放送サービス)という三つの放送サービスを合わせた2012年度末の累積加入者数は,個人契約ベースで430万件である。これは,2012年度末の有料多チャンネル放送市場全体の30%に相当する。内訳はスカイパーフェクTV!が250万件,e2 by スカパー!が145万件,スカパー!光が35万件である。この累積加入者数を達成するために,三つのサービスの合計で毎年60万~65万件の新規加入者を獲得し,スカイパーフェクTV!の解約率を10%程度に抑える。

 有料多チャンネル放送事業における430万件という累積加入者数をベースにして2012年度の連結ベースの業績では,2000億円の売上高と300億円の経常利益を目指す。2007年度の実績に比べて約65%の増収,約180%の増益になる。