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米Brocade Communication Systemsのデータセンター・インフラ部門でワールド・ワイド製品マーケティングのディレクタを務めるMario Blandini氏
米Brocade Communication Systemsのデータセンター・インフラ部門でワールド・ワイド製品マーケティングのディレクタを務めるMario Blandini氏
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 SANスイッチ大手の米Brocade Communication Systemsは2008年末にも,FCoE(FibreChannel over Ethernet)の初プロダクトとなるFCoEスイッチの提供を開始する。8G FCポートとFCoE対応の10GbEポートを備えた機器となる。同社センター・インフラ部門でワールド・ワイド製品マーケティングのディレクタを務めるMario Blandini氏は,FCとFCoEの今後を語った。

 Blandini氏はまず,既存のFCハードウエア市場について触れ,「少なくとも2014年まで,FCはエンタープライズ(大規模)におけるSANハードウエアの主流である」と主張した。ロードマップ上は,2011年頃には現行の2倍となる16Gビット/秒のFC製品が出荷され,2014年頃には32Gビット/秒の製品が登場するという。他の技術に急速にとって代わるようなことはないと,FCハード終焉説を否定した。

 その一方で同氏は,FCプロトコルをイーサネットのフレームでカプセル化するFCoEの急速な普及も見込む。全世界のサーバー機のうち,SANに接続されているのはハイエンド機を中心とする約20%だけ。残りの80%は,サーバー集約や仮想化といったSANの需要が高まっているにもかかわらず,まだSANにつながっていないという。この残り80%の市場を押さえるのがFCoEになるとBlandini氏は予測する。

 なお,FCoEは,現在市場に出ている既存のイーサネット製品の上では利用できない。現状の10GbE規格のスーパーセットとして各種の機能拡張を施したCEE(Converged Enhanced Ethernet)と呼ぶ次世代イーサネットの上で利用できる。CEEスイッチは2010年以降に各社から本格出荷が開始され,FCoEやサーバー間接続といった用途で急速に市場をとっていくという。

 現状でFC-SANのライバルと目されているiSCSIについては米IDCの調査結果を引き合いに出し,「成長が縮小傾向にある」とした。また,イーサネットと並びFCプロトコルを乗せる候補の1つであるInfiniBandを用いるFCoIBについては,「InfiniBandよりもイーサネットの方が一般的な用途に使われておりシェアが高い」とした。

 2008年末に提供を開始するFCoEスイッチの主な仕様は,以下の通り。搭載する物理ポートは,FCoEを使うためのCEEに対応した10Gビット/秒のイーサネットが24ポートに加えて,8Gビット/秒のFCポートを8ポート搭載する。CEE(拡張イーサネット)のレイヤー2スイッチ機能と,IPv4/IPv6のレイヤー3スイッチ機能を備える。