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写真1●国際メディアセンター(IMC)から見える、地下の雪室
写真1●国際メディアセンター(IMC)から見える、地下の雪室
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写真2●雪に開けた縦穴に空気を通して温度を下げる
写真2●雪に開けた縦穴に空気を通して温度を下げる
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 2008年7月7日に開幕した北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に、次世代データセンターに利用される技術の一つが登場した。各国プレス用に建築された国際メディアセンター(IMC)の空調に使われている「雪冷房システム」がそれだ(写真1)。同様の技術をデータセンターに応用する動きもある。

 雪冷房システムは降り積もった雪を「雪室」と呼ぶ貯蔵庫に保管し、冷房に利用する。外気温が上昇しても雪が溶けないよう、雪室は周囲を断熱材で覆う。IMCの場合、地下に約7000トンの雪を貯蔵する。

 その上で、雪のかたまりの中にいくつもの縦穴を開け(写真2)、そこを通して温度を下げた空気を、ダクトからIMCの室内へ送り込む。IMC内にはそのほかの空調設備はない。約30万kWhの消費電力を削減したことになる計算だ。

 同じ仕組みでデータセンターのエネルギー効率を高めようと、富士通やリコー、室蘭工業大学などが08年6月に「北海道グリーンエナジーデータセンター研究会」を立ち上げた。一般に、データセンター全体が消費する電力のうち3割~4割を空調機が使うと言われている。これを雪冷房に置き換えようという構想である。同研究会は08年9月に、構想の詳細を明らかにするとしている。