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図1 試作端末
図1 試作端末
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 2008年7月22日から東京ビッグサイトで開催されている「ワイヤレスジャパン2008」のNTTドコモのブースにおいて,ISDB-Tmmの試作端末のデモが行われている(図1)。ISDB-Tmmは,地上アナログテレビ放送の終了によって空くVHF帯のハイバンドを利用してサービスの開始が見込まれている携帯端末向け放送の仕様である。技術仕様は,地上デジタル放送で利用しているISDB-Tのファミリーという位置付けである。1セグメント単位あるいは13セグメント単位で,連結送信(周波数軸上にガードバンドを設けずに,情報を並べて送信)することが可能である。NTTドコモのほかフジテレビジョンや伊藤忠商事などが参画するマルチメディア放送企画LLCなどが推進している。また,業界の横断組織であるISDB-Tマルチメディアフォーラムも立ち上がっている。

 展示されている端末は,シャープが同社のAQUOSケータイ「SH905iTV」をベースに開発した。現行の携帯機器向け放送であるワンセグと同様のリアルタイム型視聴サービス「ストリーム型放送」に加えて,時間軸の概念を切り離したファイル・ダウンロード型視聴サービス「プッシュキャスト」の両タイプに対応する。ISDB-Tmmのサービスについては既に東京タワーから実験電波が発射されているが,会場まで届かないため同軸ケーブルを経由する形で信号を端末に入力する形態でデモを行った。