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 ウルシステムズと富士ソフトディーアイエスは7月25日、小売業向け「流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)」分野で協業すると発表した。ウルシステムズが提供する流通BMS対応のEDIソフト「UMLaut/J-XML」を使い、富士ソフトディーアイエスがシステム構築などを行う。今後3年間で10億円の売上げを見込む。

 流通BMSは、流通業界における受発注業務のプロセスなどを定めた電子商取引(EDI)の規格。従来のJCA手順に代わる標準と目されている。

 今回の協業では、以下の三つのサービスを通じて、中小の小売業に対して流通BMSの導入を促す。(1)個別SIによる流通BMSシステムの構築、(2)流通BMSに対応したASPサービスの提供、(3)導入コンサルティングサービス。富士ソフトディーアイエス サービス2部の半田力哉 部長は、「今回提供するサービスは年商200億円から1000億円程度の小売業、600社がターゲット」と説明する。

 (1)のSIサービスは、富士ソフトディーアイエスがUMLaut/J-XMLの導入や設定を行う。JCA手順や手作業といった顧客の既存業務を流通BMSに対応させる。サービスの価格は、取引先が100社といった企業規模で1000万円程度という。半田 部長は「SIサービスを使うのはターゲット600社のうち2~3割くらい。ここまでの投資が難しい企業にはASPサービスが向く」と話す。

 (2)の流通BMSに対応したASPサービスでは、富士ソフトディーアイエスのデータセンターで小売と卸を仲介する。(3)の導入コンサルティングは、ウルシステムズが提供。卸への説明会の開催といった、流通BMSを導入する際のコンサルティングを行う。また、(1)で構築したシステムを富士ソフトディーアイエスのデータセンターにホスティングすることも可能である。

 流通BMSは、大手総合小売業や食品スーパーのメンバーで構成する「次世代EDIワーキンググループ」が策定したEDIの規格。受発注業務のプロセスや交換するデータ項目などについて規定している。通信にインターネットを、データ項目の表現にXMLを使うことが前提。2007年4月に、グロサリー(食料品、生活雑貨、日用品など)の取引を対象にしたVer.1.0が公開された。08年3月に公開されたVer.1.1では、アパレル業界との取引に必要なメッセージなどが追加された。