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 米Microsoftの幹部で,現行版および将来版「Windows」とオンライン・サービス「Windows Live」の直接的な責任者であるKevin Johnson氏は,同社を退社して米Juniper Networksに移る(関連記事:Yahoo!買収交渉で中心となったMicrosoft幹部,Kevin Johnson氏が退社へ)。同氏は2005年よりプラットフォーム&サービス部門担当の共同社長や社長を務め,「Windows Vista」の立ち上げを統括し,2007年の米aQuantive買収と2008年の米Yahoo!買収を推進した。もちろん,Yahoo!買収は今のところ成功していない。

 MicrosoftはしばらくJohnson氏の後任人事を決めない。CEOのSteve Ballmer氏がWindows/Windows Live事業を担当し,新たな事業再編計画の一環としてオンライン・サービスを分割する(関連記事:Microsoftが事業再編計画を発表,不振のオンライン・サービスを立て直し)。

 Ballmer氏の配下で新たなWindows部門は,Steven Sinofsky氏が「Windowsクライアント」,Jon DeVaan氏が「Windowsコア」,Bill Veghte氏が「Windowsサーバー」の責任者になる。3人とも肩書きは上級副社長だ。

 Johnson氏は,技術的な洞察力よりもマーケティング分野の手腕が評価されていた。1992年に入社したMicrosoftでは,キャリアの大部分を販売/マーケティング部門で積み,2005年にJim Allchin氏のパートナとしてWindows部門の共同社長に就任した。2006年末に引退したAllchin氏の後を継いでWindows部門の社長となり,Microsoftをオンライン広告企業aQuantiveの買収に向かわせた(関連記事:Microsoftを最近退社した2人の幹部MicrosoftのaQuantive買収は過去最大規模,しかし理由は疑問)。

 Johnson氏にとって不運だったのは,担当していたオンライン・サービス事業がひどい低迷状態にあったことだ。気まぐれなYahoo!買収計画の中心人物であり,Ballmer氏に「取引はすぐにまとまる」と報告したらしい(本当に「解放者として歓迎されている」と話したかどうかは定かでない)。Microsoftは2008年第2四半期,オンライン・サービス事業で4億8800万ドルの赤字を計上し,連敗記録を伸ばした。