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 Sバンドの周波数を利用した移動体衛星放送サービス「モバHO!」を提供しているモバイル放送は2008年7月29日,同社のすべてのサービスを2009年3月末に終了すると発表した。同社の筆頭株主である東芝によると,「モバイル放送の事業撤退に伴う費用は,2008年度で約250億円を見込んでいる」という(東芝の発表資料)。

 モバイル放送は1998年5月に設立され, Sバンドの周波数を利用した有料の移動体放送サービスを2004年10月に開始した。しかし,無料で視聴できるワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)の普及などが逆風となり,加入者の獲得に苦戦していた。このままでは事業の継続が困難と判断し,撤退を決めた(モバイル放送の発表資料)。

 モバイル放送が使用している衛星「MB-SAT」は,韓国のTUメディア(SKテレコムの子会社)も利用し,モバイル放送と同様のサービスを韓国で提供している。そのためモバイル放送のサービス終了後も,衛星の運用は継続するという。