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イー・アクセスの深田浩仁社長(左)とアッカ・ネットワークスの須山勇社長(右)
イー・アクセスの深田浩仁社長(左)とアッカ・ネットワークスの須山勇社長(右)
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 イー・アクセスとアッカ・ネットワークスは7月31日、将来の事業統合を視野に入れた業務・資本提携を発表した(写真)。イー・アクセスは同社のADSL(非対称デジタル加入者線)関連設備をアッカ・ネットワークスに譲渡。これによって、ネットワークの保守運用や顧客サポートといったバックエンド業務をアッカ・ネットワークスにアウトソーシングする。さらにイー・アクセスはアッカ・ネットワークスが実施する第3者割り当て増資を引き受け、アッカ・ネットワークスを連結子会社化する。

 2社の営業体制やサービス体系などフロントエンド業務は現状の体制を継続する。ただしイー・アクセスは同社のADSL関連設備を約33億円でアッカ・ネットワークスに譲渡する。このため、ADSLサービスは今後、アッカ・ネットワークスのADSL設備を利用して提供されることになる。アッカ・ネットワークスにとっては、イー・アクセスから得られるADSL設備利用料が新たな収益源となる。

 バックエンド業務をアッカ・ネットワークスに集約することにより、アッカ・ネットワークスは今後5年間の売上規模で約140億円の押し上げ効果を見込んでいる。2社は業務統合によるコスト削減も期待しており、今後5年間でアッカ・ネットワークスは60億円、イー・アクセスは10億円の効果を得られると試算している。アッカ・ネットワークスの須山勇社長は「得られた利益を新規顧客の獲得に回す」と述べた。
 
 業務提携でアッカ・ネットワークスの財務基盤を強化する一方で、モバイルブロードバンドなど新規事業への投資資金に充てるための資本提携も実施する。アッカ・ネットワークスは普通株式6万1790株を新たに発行。これを1株12万円でイー・アクセスが買い取る。イー・アクセスの株式保有比率は、既に保有する1万6785株と合わせて約45.3%となる。

 今回の業務・資本提携により、ADSLサービス市場におけるイー・アクセスとアッカ・ネットワークスの回線数シェアは、業界2位となる22%に高まる。イー・アクセスの深田浩仁社長は、「ADSLサービスのユーザー数は減少傾向だが、それでも1000万ユーザーは必ず残る。今回の提携で競争力を高め、1000万ユーザーのうち30%のシェア獲得を目指す」と述べた。