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 米Yahoo!と和解した“物言う株主”Carl Icahn氏は,米国時間2008年8月1日に開催されるYahoo!の年次株主総会に出席しないことを自身のブログ「The Icahn Report」で明らかにした。「委任状争奪戦は終結した。株主総会が目的のない報道イベントになることは,株主やYahoo!にとって良いことではない」(同氏)としている。

 Icahn氏はYahoo!取締役会の入れ替えを狙って委任状争奪戦を仕掛けていた(関連記事:投資家Icahn氏がYahoo!会長にMicrosoftとの合併を提言,委任状争奪戦へ)が,7月21日にYahoo!との和解を発表(関連記事:Yahoo!,対立するIcahn氏を取締役に迎え,委任状争奪戦を回避)。Yahoo!取締役会を9人制から11人制に拡大し,現役9人のうち8人が留任してIcahn氏と同氏の推す候補者2人が加わる。

 Icahn氏は委任状争奪戦を撤回した主な理由として,大株主から十分な支持を得られなかったためと説明した。しかし,「取締役会において少数派の立場でも影響力を発揮できることを認識している」と,今後も発言していく姿勢を明らかにした(関連記事:Yahoo!と和解したIcahn氏,「少数派でも影響力は発揮できる」---ブログでコメント)。

 また,7月22日の米紙「Wall Street Journal」に掲載された,同氏を批判する記事への反論をブログ上に展開した。同氏がたびたび企業の取締役として特大の影響を及ぼしていることを,株主の最大の利益に反する無謀な行為だとする記事に対して,「特に取締役を務めている大株主は,積極的に企業が下した決断に疑問を投げかけるべきだ。しかし多くの場合,単純に承認印を押しているだけだ」と述べた。「なぜ米国における企業取締役の職権乱用や誤った経営について記者はもっと書かないのか。Wall Street Journalの記事は,その権利をまっとうしていないよい例だ」(同氏)とする。

[Icahn氏のブログ投稿記事(1)]
[Icahn氏のブログ投稿記事(2)]