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写真●米オラクルJD Edwardsグループでバイスプレジデントを務めるレンレイ・へザーリング氏
写真●米オラクルJD Edwardsグループでバイスプレジデントを務めるレンレイ・へザーリング氏
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 「我々はメジャー・バージョンアップの頻度を今後、3年おきにする計画だ」。米オラクルでJD Edwardsグループのバイスプレジデントを務めるレンレイ・へザーリング氏(写真)は2008年8月18日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」の戦略記者会見を開催。その席で、今後のJD Edwardsのメジャー・バージョンアップ戦略についてこう言及した。

 JD Edwardsの最新版は9月に米国で出荷予定の「9.0」になる。次のメジャー・バージョンアップ版である「9.1」は2011年以降になる見込みだ。これまで、JD Edwards EnterpriseOneは10~14カ月おきにメジャー・バージョンアップを繰り返してきた。バージョンアップの頻度を下げた理由について、ヘザーリング氏は「ユーザー企業の意見を聞いた結果、頻繁なバージョンアップは難しいという意見を得たからだ」と説明。「新機能が欲しいために、安定稼働している会計などの中心モジュールをバージョンアップすることは顧客は望んでいない」とした。

 バージョンアップの頻度を下げる代わりに、ポイントリリースと呼ぶ機能の強化を6~12カ月ごとに実施する。経営ダッシュボードの構築支援機能や、オラクルが買収したほかのアプリケーションの機能などを順次、追加する計画だ。ポイントリリースの新機能を導入する際は、JD Edwards全体をバージョンアップしなくても済むという。

 最新版となるJD Edwards EnterpriseOne 9.0は、プロジェクト管理機能を強化。エンジニアリングや建設業界のほか、ビルのメンテナンスといったプロジェクト単位で受注する産業への導入を目指す。このほか米国企業向けに米政府の法規制に対応した機能や、原材料から管理できる飲料食品業界向けの機能など「業種別の機能を強化する」(ヘザーリング氏)方針だ。「業種別機能強化の方針は9.0以前から続けている」(同)。日本では08年中にリリースする予定である。

 米オラクルは次期アプリケーションとして「Fusion Applications」ブランドの製品を開発中だ。07年にSFA(営業支援)などFusion Applicationsの概要を一部発表済みである。JD EdwardsとFusion Applicationsの関係について、ヘザーリング氏は「Fusion Applicationsとして提供される新機能はJD Edwardsとしても提供する」と説明。Fusion Applicationsが発売された後もJD Edwardsの機能強化を続けるとした。ヘザーリング氏によると、08年9月に米サンフランシスコで開催するオラクルの年次大会「Oracle OpenWorld」でFusion Applicationsの新製品が登場する予定だ。