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Intel FellowでTera-scale Computing ReserchのDirectorを務めるJim Held氏
Intel FellowでTera-scale Computing ReserchのDirectorを務めるJim Held氏
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Connected Visual Computingの概念図
Connected Visual Computingの概念図
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 米Intel Corp.が主催する開発者向け会議「Intel Developer Forum 2008 Fall」開催の前日に,恒例のプレス向けイベントが催された。同社の研究部門における活動を紹介するもの。

 最初に登壇したのはIntel FellowでTera-scale Computing ReserchのDirectorを務めるJim Held氏。「Connected Visual Computing(CVC)」と題して,コンピュータの利用モデルの方向性を提示した。CVCは3次元グラフィックスや物理アニメーションなどの Visual Computingに,Social Networkingなどによるユーザー間のインタラクションが結びつくことにより,ユーザーにとってわかりやすく,対話的でビジュアルなユーザー・インタフェースを実現するものである。その初期の実例としては,3次元動画やオンライン・マルチプレーヤ型のゲームなどのシミュレーション環境や,現実の情報と仮想世界の情報を重ね合わせることで現実世界を補強する「Augmented Reality」が挙げられた。

 こうしたCVCを実現するには,「実行環境の性能向上と,分散コンピューティング,コンテンツ作成の容易化,モバイル環境の機能向上が必要」(Held氏)。性能に関しては,一般的なWebサーバーに基づくシステムに比べ,サーバーは約10倍,クライアントはマイクロプロセサが約3倍,グラフィックス・プロセサが約20倍,ネットワークの帯域幅は約100倍必要という試算を示した。また大量のデータ処理を実現するに当たり,サーバー側で大量のデータ処理を実現する必要があり,「モノリシックなシステムではなく,コンポーネント化されたオープンなブロックが連携する形態にすべきである」(Held氏)とした。

 コンテンツ作成を容易にするために「パラメータ付きコンテンツ」を研究しているという。具体的には顔写真データベースから「平坦さ」「鋭さ」など顔を特徴付けるパラメータや表情を表現するパラメータを抽出し,新しい顔データを容易に作れるようにするものである。また風景の画像情報と位置情報などを組み合わせて,どこにどのような建物があるかなどを推論する「Synopsis-Based Reasoning」,3次元環境を作成し配布するためのシステムを開発するオープンソースのプロジェクト「OpenSim」を紹介した。