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Senior Vice President and General Manager,Digital Enterprise GroupのPat Gelsinger氏
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OpenPeak,Inc.のIP電話機能を備えた家庭用メディア端末である「OpenFrame」。Atomプロセサを搭載している
OpenPeak,Inc.のIP電話機能を備えた家庭用メディア端末である「OpenFrame」。Atomプロセサを搭載している
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独BMW Groupの「In-Vehicle Infortainment」。後席では映画などを楽しめる。前席にはカーナビ機能を備えた端末が設置されている
独BMW Groupの「In-Vehicle Infortainment」。後席では映画などを楽しめる。前席にはカーナビ機能を備えた端末が設置されている
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Nehalemマイクロアーキテクチャの特徴
Nehalemマイクロアーキテクチャの特徴
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Larrabeeはグラフィックスの処理過程すべてにおいて,プログラマブルである
Larrabeeはグラフィックスの処理過程すべてにおいて,プログラマブルである
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 Intel Developer Forum Fall 2008(IDF)の午後のセッションは,米Intel Corp.のSenior Vice President and General Manager,Digital Enterprise GroupのPat Gelsinger氏による「“iA=Embedded+Dynamic+Visual”」という基調講演で始まった。

 同氏はまず,インターネットの広がりが,研究者向けのメインフレームで動いていたごく少数が使う時代から,パソコンやサーバーでの利用に広がり,さらに携帯電話機を通じてインターネットに接続するように広がってきた,と指摘した。それが現在,第4のステージに入ろうとしているという。「すべての機器が,いつでもどこでもインターネットにつながる“Embedded Internet”の時代だ」(Gelsinger氏)。2015年には150億台の機器がインターネットに接続するという予測を示し,それを実現するためには「信頼できる長期間利用できる製品であることや,ソフトウエアのスケーラビリティ,低価格・低消費電力,セキュリティー,オープンな標準規格, IPv6などが必要。これを解決するのがIntel社の使命だ」と語った。低価格・低消費電力のマイクロプロセサとして2008年4月に発表した「Atom」や,2008年7月に発表したSoC「EP80579」がその先駆けであるという。EP80579は,1994年に同社が発売した「80386EX」以来のSoCである。

 こうした製品の投入により,例えば家庭用のインターホンと結びついたホーム・オートメーションの機器や,OpenPeak,Inc.のIP電話機能を備えた家庭用メディア端末である「OpenFrame」,独BMW Groupの「In-Vehicle Infortainment」などを紹介した。

 次にDynamicをキーワードとして,同社のマイクロプロセサ戦略をアップデートした。目玉は2008年末に最初の製品が登場する,新しいマイクロアーキテクチャの「Nehalem」(開発コード名)である。Nehalemは「Turbo Mode」と呼ぶ動的に消費電力を制御する技術を導入した。マイクロプロセサの負荷がTDPよりも低く,例えば4個あるコアのうち2個のコアがほとんど使われていないような場合,大きく使われているコアの動作周波数を上げて,あまり使われていないコアが担当していた処理も同じコアに任せてしまう。代わりに 2個のコアは完全に休み,電源をほとんど供給しない。このような動的な制御をすることによって,全体の消費電力を落とそうというものだ。

 また従来より導入を明言していたメモリ・インターコネクト「QuickPath」については,「これまでのFront Side Busより3倍の帯域幅をとれる」と具体的な数値を説明した。

 最後の「Visual」については,2009年から2010年に製品化を予定している「Larrabee」についての説明となった。最初の Larrabeeはパソコン向けのグラフィックス・プロセサ(GPU)として製品化する。最大の特徴はPentiumコアにベクトル演算ユニットを付け加えたコアを大量に搭載していること(Tech-On!関連記事)。これにより「既存のGPUにはステージの概念があり,役割が固定的だった。プログラマブルになったといっても,すべての処理を変更できるわけではない。例えば影を付ける処理のときだけに必要な『Irregular Z-Buffer』を付け加えるといったことが,Larrabeeならできる」(LarrabeeのアーキテクトであるSenior Principal Engineer,Visual Computing GroupのLarry Seiler氏)。