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写真●日本ITガバナンス協会(ITGI Japan)の梶本政利事務局長
写真●日本ITガバナンス協会(ITGI Japan)の梶本政利事務局長
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 企業における危機マネジメントの総合展「エンタープライズ・リスク・マネジメント2008」で2008年8月21日、日本ITガバナンス協会(ITGI Japan)の梶本政利事務局長が「ITGIが提供するITガバナンス、そしてIT投資のガバナンスのフレームワーク(Val IT)について」と題して講演(写真)。ITガバナンスのフレームワーク「COBIT」と、IT投資ガバナンスのフレームワーク「Val IT」の必要性と概要を説明した。

 ITガバナンスとは、情報システムで「企業の戦略との整合性を持ち、きちんと利益を生み出す」(梶本事務局長)ことを実現するためのメカニズム。これを確立するには、情報システム管理の上流工程できちんとした方法論を適用しなければならない。その方法論をまとめたベストプラクティス集が、米ITガバナンス協会(ITGI)が作成した「COBIT」である。「ITガバナンスを通じて、企業は情報を最大限利活用できるようになる」という。

 COBITを適用するうえで重要となるのが経営陣や現場部門の理解となる。というのも、「情報システムに蓄積したデータに対する責任は、そのデータを活用する部門の人間や上位の管理者が持つ。データベース管理者は情報を提供できる仕組みを作るだけで、データの中身には責任を持ちようがない。業務プロセスも同様で、情報システム部門は責任を持っているわけではない。各部門の人間が責任を負う」からだ。

 COBITではIT投資のガバナンスのあるべき姿はあまり記述されていない。そこで登場したのが「Val IT」だ。Val ITを利用することで「様々なITプロジェクトへの投資で、どういったプロセスがあり、何をすべきなのか見えてくる」という。

 その基本概念は「IT投資について、『自社の戦略目標に寄与しているか』『そのアーキテクチャで良いのか』『価値を生み出しているか』『うまく運用されているか』といった4個の質問に答える」というもの。それぞれがCOBITのプロセスと関連し、企業情報システムの投資から管理までのガバナンスを確立する。