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写真●WINGSプロジェクトの山田代表取締役
写真●WINGSプロジェクトの山田代表取締役
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 「2008年8月にリリースされた .NET Framework 3.5 SP1は,マイナー・バージョンアップだが,単なるバグフィックスだけではない。数多くの新機能を搭載した」--。日経BP社が主催するイベント「XDev2008」の講演で,WINGSプロジェクトの山田祥寛代表取締役(写真)は,最新のサーバーサイドの技術をこのように話す。

 山田氏は,マイクロソフトの.NET Framework 3.5 SP1の注目すべき点は,「データ操作に関する新機能だ」と話す。とりわけ(1)ADO.NET Entity Framework,(2)ADO.NET Data Services,(3)ASP.NET Dynamic Data,の三つに注目しているという。

 (1)は,データソースに関係なく,データ処理を中心とするアプリケーションとサービスの構築を簡単にする機能を提供するもの。ADO.NET Entity Frameworkを使えば,「データ構造を分離して,すべてオブジェクトとして扱える」(山田氏)。これによって,データの種類や構造を意識することなくプログラミングでき,開発者の負担を減らすことができる,という。

 さらに,(2)のADO.NET Data Servicesを使えば,直感的なデータ・アクセスが可能になる。現在のサービスは「AJAXやWeb APIの普及でデータ提供が頻繁に求められている。XMLやJSONデータの生成は難しくないが,対象のテーブルが多くなければ単調なコーディングを繰り返し行う必要があるのでやっかいだ」(同)と問題点を指摘する。解決には,REST(Representational State Transfer)方式のサービスを容易にするADO.NET Data Servicesなどが有効になると予想する。

 (3)は,データモデルからCRUD(データの追加や更新,削除)機能を自動生成する。「定型的なデータのメンテナンス画面などの生成に役立つ」(同)と話す。社内の静的なWeb画面の生成や定期的なデータをメンテナンスする画面の生成などに向くだろうと話した。

 同氏はさらに開発環境についても触れ,「サーバーサイド技術と同様に統合開発環境(IDE)も進化する。とりわけJavaScriptやCSSを取り入れたアプリケーション開発が容易になるだろう」と予想する。山田氏は「.NETだけではない。PHPでは,symfonyといったフレームワークが普及し始めている。またJavaのIDEであるEclipseでは,新版でJavaScriptのコード補完機能やアウトライン表示機能が加えられた。これからも進化し続けるだろう」と締めくくった。