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写真●ソフトバンクの孫正義社長
写真●ソフトバンクの孫正義社長
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 「日本は工場のオートメーションでは世界一だが、オフィスのオートメーションでは後進国。世界ではパソコンだけでは戦えないという時代になっている」。ソフトバンクの孫正義社長は2008年9月9日、法人顧客向けイベント「Softbank Summit 2008」の基調講演でこう主張した(写真)。同社が販売する米アップル製のスマートフォン「iPhone 3G」の販売不調も伝えられるなか、iPhoneの売り込み先として企業向けを強化したい考えが見え隠れした。

「日本は携帯先進国と言われているが、それはエンターテインメント分野でのこと。業務用では日本は完全な後進国」――。孫社長は「欧米では(カナダのリサーチ・イン・モーションのスマートフォン)BlackBerryを使って、会社あてのメールをリアルタイムに見て返信するのは当たり前。しかし、日本ではこうした使い方をする企業は0.1%程度だ」と欧米と日本の“格差”を説明。iPhoneを導入して、業務用メールを社外で見られる環境を整えるべきと聴衆に訴えた。

 「一般に就業時間の30%は移動時間といわれる。この時間は何もしていない。年収500万円の社員ならば150万円分は無駄になっている」と孫社長。iPhone 3Gで情報武装することで、移動時間を仕事に有効に使うべきだと主張した。「時間や人件費の有効活用になるし、競争相手にスピードで勝てる」と盛んにアピールを繰り返した。

 このほか、iPhone向け業務アプリケーションなどを紹介。さらにiPhoneの導入を検討する企業として、ユニクロや新生銀行、セゾンカード、大塚製薬、東急ハンズ、ベリングポイントなどを挙げた。孫社長は基調講演の大半をiPhoneの売り込みに費やした。