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 KDDIは2008年9月29日,新たな企業向けのデータ通信サービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」を,2009年夏をメドに提供開始すると発表した。契約速度にかかわらず,KDDIが運営するデータ・センターまたは提携先のデータ・センターとの間で,LANインタフェースの最大速度で通信できる「トラフィックフリー機能」を実現したのが特徴。事業者のセンターに預けた自社の情報システムに,各地の拠点から接続するような構成の企業ネットワークをターゲットに開発したものだという。料金やサービス品目など詳細は2008年11月に公表する。サービスの受け付け開始は2009年4月を予定している。

 新サービスは,1本のアクセス回線上に,拠点同士を結ぶ通信経路と提携データ・センターへ接続する通信経路を別々に設定し,それぞれが利用できる通信量を制御する機能を持つ。KDDIおよび提携データ・センターへの通信は,契約インタフェースの最大速度まで利用可能。

 例えば,本社や支社で,100Mビット/秒の回線インタフェースを契約し,システムを預けたデータ・センターに1Gビット/秒といった高速回線を引き込んだとする。この場合,本社-支社間の通信が発生していない時間帯なら,拠点とデータ・センター間で最大100Mビット/秒で通信できる。データ・センターに預けたシステムが,あたかも自社のLAN内にあるかのように使えるという。料金は11月に公表する予定であるが,KDDIの既存サービス「Powered Ethernet」から乗り換えるだけで通信コストの削減につながるケースも出てくる水準で検討しているという。

 KDDIは新サービス提供に向けて,新たなデータ通信網を構築中。サービス開始時点では全国規模で利用可能になる見通しだ。ネットワークの信頼性は,99.999%以上の可用性を達成するという。アクセス回線としてはイーサネット回線のほかに,専用のアダプタを設置することで,NTT東西のフレッツ光シリーズなどのFTTH回線にも対応する予定である。イーサネット回線とFTTH回線を併用してバックアップ体制を取れるようにする。バックアップ回線への切り替えなどに必要なアドレス設計なども,KDDIがネットワーク側から一元制御するため,容易に高信頼ネットワークを構築できるようになるとしている。

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