PR

 日立製作所は10月2日に,アプリケーション基盤ソフト群の新版「Cosminexus(コズミネクサス) Version 8」を発表した。

 新版の目玉は,Webアプリケーション・サーバー「uCosminexus Application Server」において,フル・ガベージ・コレクションを回避しやすい独自のJavaVMを備えたこと。さらに,ウィザード形式の業務アプリケーションを開発するソフト「uCosminexus Navigation Platform」を新たにラインナップに加えた。

 発売時期は製品によって異なり,uCosminexus Application Server(税込126万円)が2008年11月28日。業務プロセス統合基盤「uCosminexus Service Platform」(同441万円から)が同年12月26日。uCosminexus Navigation Platform(同840万円から)が2009年2月27日など。

 フル・ガベージ・コレクションの回避については,アプリケーションを24時間連続稼働させるケースで特に有効だ。フル・ガベージ・コレクションはJavaVMが実行するメモリー解放処理の一種で,主として不要なセッション・オブジェクトがメモリーを占有してくると突発的に起こる。十数秒にわたってアプリケーション・サーバーに高い処理負荷がかかるケースがあり,その間,処理性能が著しく低下するという。こうした性能の低下を回避するには,従来は,定期的にJavaVMを再起動する必要があった。

 そこでuCosminexus Application Serverの新版では,セッション・オブジェクトなどを,フル・ガベージ・コレクションの対象とならない専用のメモリー領域に置いて管理する仕組みにした。もっともその場合,セッション・オブジェクトが専用のメモリー領域にたまっていく。そのため専用メモリー領域に対して,アプリケーション・サーバーの設定によってこまめにガベージ・コレクションをかけられるようにした。これにより,何秒にもわたって処理性能が著しく低下する事態を避けられるようにした。

 新版の発売と併せて,二つのパートナー支援策を打ち出した。一つは,パートナーに無償配布する,ウィザード形式の設計支援機能「SIナビ」である。これは,画面に表示される質問に開発者が答えていくと,アプリケーション・サーバーのCPU数,メモリー容量,ディスク容量,Javaヒープ・サイズ,最大同時実行スレッド数,DBコネクション・プールの設定などの適正値を算出したり,アプリケーション・サーバーと負荷分散装置の連携などの設定を行えたりするというもの。それらの算出値や設定値は,Excel形式の一覧表として出力されるので,仕様書の作成も効率化できる。

 もう一つの支援策は,2008年12月に立ち上げるパートナー会「Cosminexus パートナーコミュニティ」だ。半年に1回以上の割合でフォーラムを開催するほか,ネット上に電子会議室を設置する。フォーラムや電子会議室によって,事例発表を行うなどして,開発ノウハウの共有を目指す。