PR
写真●マイクロソフトが提供する予定の各種サービス一覧
写真●マイクロソフトが提供する予定の各種サービス一覧
[画像のクリックで拡大表示]

 マイクロソフトは2008年10月8日、パートナー総会「Microsoft Japan Partner Conference 2008」で、プラットフォーム・サービス「Building Block Services」を提供する予定であることを明らかにした。第三者が任意の.NETアプリケーションをマイクロソフトのデータセンター上で実行でき、米グーグルの「Google App Engine」に相当するサービスとなる。

 マイクロソフトの大場章弘執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長が、パートナー総会の基調講演で明らかにした。同社では、いわゆるクラウド・コンピューティングに関連するサービスを、写真1のように3つに分類している。

 写真一番上にある「Finished Services/Attached Services」は、一般にSaaS(Software as a Service)と呼ばれるもの。「Live」ブランドのWebアプリケーションや、メッセージング・サーバー「Exchange Server」のホスティング・サービスである「Exchange Hosted Services」が該当する。マイクロソフトが既に提供しているサービスである。

 二番目の「Building Block Services」は、マイクロソフトのデータセンターで運用されている各種ハードウエア/ソフトウエアの機能を、外部の開発者に対してAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)経由で提供するというサービス。一般にPaaS(Platform as a Services)と呼ばれている。公開されるAPIは、同社の「.NET Framework」と同じものであり、外部の開発者は任意の.NETアプリケーションをマイクロソフトのデータセンター上で実行できるようになる。

 PaaSの代表例であるGoogle App Engineは、外部の開発者が、任意のPythonアプリケーションをグーグルのデータセンターで運用できるサービスである。Googleのデータセンターが備える各種ハードウエア/ソフトウエアの機能は、グーグルが公開するAPI経由してのみ利用できる。Google App Engineで利用できる言語が、現時点ではPythonだけであるのに対して、マイクロソフトのBuilding Block Servicesでは、.NETに対応する各種言語(C#やVisual Basicなど)が利用できる予定。

Amazon EC2対抗サービスは「検討中」

 写真で3番目に挙げられている「Foundation Services」は、マイクロソフトのデータセンターで運用されているストレージや仮想マシンなどを、サービスとして提供するもの。一般にIaaS(Infrastructure as a Service)と呼ばれている。米アマゾン・ドット・コムの「Amazon EC2」に相当するサービスであるが、マイクロソフトの大場氏は「Foundation Servicesを、どのような形でパートナーやお客様に提供するかについては、社内で検討中」と述べるにとどまっている。

 米マイクロソフトでは、10月最終週に開催する開発者会議「PDC 2008」で、これらクラウド関連サービスの詳細を公開する予定。またマイクロソフト日本法人では、2009年1月27日と28日に、横浜市の「パシフィコ横浜」で「Tech Days」という開発者向けイベントを開催し、PDC 2008で発表された各種情報を、日本語で日本の開発者に公開する。