シスコは危機管理対策製品やサービスの総合展示会「危機管理産業展 2008(RISCON TOKYO)」において、SaaS型のWeb会議を非常時情報共有で活用する展示をしている(写真)。仕組みととしては、昨年買収したオンライン会議サービスのWebExコミュニケーションズのSaaSとシスコのIP電話システムを連携させる。
まずWebExによるビデオ会議やチャットで対策本部と被災地が情報交換し、必要に応じてアプリケーション共有の機能を利用する。例えば、被災者をリストアップしたデータがこれにあたる。そして、携帯電話や固定電話などの公衆網、社内のIP電話を利用しているユーザーと音声だけでも情報を共有したい場合、シスコのIP電話サーバーでこれらのサービスや回線と接続する。
シスコは地方自治体など非常時の緊急対応を業務とする組織に訴求したい考え。もちろんユーザーの使い方次第で、業務効率の改善や通信・会議コスト削減など平時の利用でのメリットを出せる。
危機管理産業展 2008は10月10日金曜日の午後5時まで東京ビッグサイトで開催している。