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写真◎米ハラス・エンターテインメントのブラッド・カナフェル ディレクタ
写真◎米ハラス・エンターテインメントのブラッド・カナフェル ディレクタ
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 「カジノに来る顧客は、当たりがなかなかこないと『今日はこのカジノと相性が悪い』と感じて別のカジノに行ってしまう。そんな『迷信』による気持ちの変化を、データウエアハウス(DWH)を利用したサービスで防いでいる」。ラスベガスで開催されている「Teradata PARTNERS 2008」において、カジノ/ホテルチェーンを展開する米ハラス・エンターテインメントのブラッド・カナフェル ディレクタ(写真)はこのように語った。

 ハラスではDWHを用いて、顧客情報とカジノの情報、ホテルの施設の利用状況、キャンペーンへの反応など様々なデータを関連付けて分析の対象としている。これにより、「当たりが全然こないスロットマシーンに顧客が嫌気がさしてきたところで、ハッピーバースデイと画面に表示して驚きを与える」など、特定の個人を対象にしたサービスが可能になるという。また、「ある顧客は夫婦でカジノにくる習慣があり妻がホテルに一緒に来ていれば、夫はどんなにカジノで負けが込んでもその場所を離れないといったデータを見つけることができた」(カナフェル氏)。

 カナフェル氏がハラスに入社した4年前の段階では「DWHは顧客情報と、その顧客がカジノでどのうように遊んだかをトラッキングして関連付けるためにしか用いていなかった」(カナフェル氏)。しかし、これだけでは顧客の「迷信」による心変わりを防ぐことができなかった。そこで分析の対象を拡大した結果、4年前は4本だったDWH上で稼働するアプリケーションが、現在は23本にまで増えたという。

 ハラスでは一週間に2000万~3500万のクエリーを使っている。そのうちの99.6%は1秒以内に答えが返ってくるクエリーだという。カナフェル氏は「DWHのリアルタイム性を高めて、カジノにいるスタッフがその場で下す戦術的な判断と、経営トップの戦略的な判断を連携させることが重要だ」と指摘した。