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米Citrix Systems Xen製品グループ副社長兼ジェネラルマネージャ Louis Shiplay氏
米Citrix Systems Xen製品グループ副社長兼ジェネラルマネージャ Louis Shiplay氏
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 「Xenは囲い込まない。オープンソースであり,オープンな仮想マシン・ソフトウエア」--- 米Citrix Systems社Xen製品グループ副社長兼ジェネラルマネージャのLouis Shiplay氏は2008年10月15日,「ITpro EXPO 2008 Autumn」の特別講演でこう強調した。

 Xenのプロジェクトは2002年,仮想化市場でVMwareが大きなシェアを占めていた頃に,仮想化をオープンにしようという試みから始まった。世界中の技術者が参加できるようにオープンソース・プロジェクトとして開発が進められた。2004年にXen 1.0がリリースされ,2005年にXenの開発メンバーがXenSource社を設立。2006年にはAmazon EC2でも採用された。Citrixは2007年にXenSourceを買収した。

 米Yankee Groupの調査によれば,Xenはエンタープライズ・サーバーの仮想化ソフトとして現在,17%のシェアを占めているという。「世界でもっとも使われている仮想化システムはXenベースである」とShiplay氏は言う。

 「Xenによる仮想化のオーバヘッドはLinuxの場合で0.5%から4%,Windowsの場合で2%から6%に過ぎない」(Shiplay氏)。

 Xenはオープンソース・プロジェクトであり,コミュニティは47カ国,14の大学,12の国にまたがり,250名の開発者がいるとShiplay氏は言う。Xen 3.0以来1万件以上のコードが投稿されている。

 「Xenは囲い込まない」(Shiplay氏)。Xenは「オープンネス」の精神に基づいてパートナーと協力しているとShiplay氏は強調する。「例えば仮想マシン・ソフトウエアでは限られたストレージしか使用できないものもあるが,Xenは日立,NetAppなどさまざまなベンダーのストレージを使えるよう,ストレージ関係のAPIを公開している」(同)。

 Shiplay氏はXenを採用したユーザー事例を紹介した。京都大学学術情報メディアセンターでは仮想化により負荷に応じ業務を物理サーバーに最適配置し,省電力化を狙う。

 Citrixでは,XenServerのクラウド・バージョンも計画している。ロードバランサーのNetScalerと組み合わせ,スケーラブリティなどを強化する。2009年第1四半期に出荷を予定している。NetScalerはAmazon,eBay,Googleで採用されているという。「エンタープライズとクラウドの橋渡しをしたい」(Shiplay氏)。