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写真1●「光インターコネクト」の伝送実験のデモ機。ATCA規格のきょう体に2枚のインタフェース・カードを搭載し,バックプレーンとしてシート状の多芯光ファイバ配線を実装している
写真1●「光インターコネクト」の伝送実験のデモ機。ATCA規格のきょう体に2枚のインタフェース・カードを搭載し,バックプレーンとしてシート状の多芯光ファイバ配線を実装している
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写真2●10ギガイーサの信号をデモ機に送信し,2枚のインタフェース・カードを通過する前のフレーム数と通過した後のフレーム数を比較
写真2●10ギガイーサの信号をデモ機に送信し,2枚のインタフェース・カードを通過する前のフレーム数と通過した後のフレーム数を比較
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008 Autumn」の「グリーンITショーケース」では,NECが光インターコネクトをバックプレーンに実装したきょう体に2枚のインタフェース・カードを搭載したデモ機を使い,10Gビット/秒の光伝送実験を実施している。

 「信号の高速化に伴い,電気配線ではノイズによる誤動作や,波形等化回路(イコライザ)などによる消費電力の増大が無視できなくなりつつある。そこで注目されているのが,ブレード・サーバーやルーター/スイッチなどのきょう体内のバックプレーンを光化する光インターコネクト」と,NECナノエレクトロニクス研究所の栗林亮介氏は開発の背景について説明する。

 光インターコネクトでは,電気信号を光信号に変える光電気変換モジュールが必要になるが,速度によって消費電力が大きく変わることはないため,「伝送距離が1m程度のサーバー・ラックなどのバックプレーンでは,伝送速度が6Gビット/秒を超えると,光インターコネクトの方が有利になる」(栗林氏)。10Gビット/秒の伝送速度で比較すると,従来の電気配線に比べて,光インターコネクトは接続部分の消費電力を5分の1から10分の1程度に抑えられるという。

 会場で実施している光伝送実験では,きょう体に2枚のインタフェース・カードを搭載したデモ機を使用(写真1)。バックプレーンとして,電気配線の代わりに,シート状の多芯光ファイバ配線を実装している。これに10Gビット・イーサネット(10ギガイーサ)の信号を送信し,2枚のインタフェース・カードを通過する前のフレーム数と通過した後のフレーム数を比較(写真2)。「数値は完全に一致しており,通信エラーが起こっていないことがわかる」(栗林氏)。

 NECでは,ブレード・サーバーなどに搭載する小型の光ー電気変換モジュールの量産を開始しており,商用サンプルも出荷している。「社内用のサーバーは,順次,光インターコネクトを採用していく」(栗林氏)。外販については今のところ未定という。