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写真1●IT系ネット・メディア3社によるトークバトルを開催
写真1●IT系ネット・メディア3社によるトークバトルを開催
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写真2●アイティメディア代表取締役会長の藤村厚夫氏
写真2●アイティメディア代表取締役会長の藤村厚夫氏
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写真3●シーネットネットワークスジャパン編集統括の西田隆一氏
写真3●シーネットネットワークスジャパン編集統括の西田隆一氏
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写真4●ITpro発行人の林哲史
写真4●ITpro発行人の林哲史
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 仮想化技術やクラウド・コンピューティングはどうなっていく? ITで注目の分野や技術は?

 ITpro EXPO AWARD 2008 Autumnの表彰式に続き,IT系ネット・メディア3社の代表者による「ITpro EXPOトークバトル」が開催された(写真1)。参加したのは,アイティメディア代表取締役会長の藤村厚夫氏(写真2)と,シーネットネットワークスジャパン編集統括の西田隆一氏(写真3)。そして,進行役をITpro発行人の林哲史(写真4)が務めた。普段は競合関係にあるメディア企業の,この3人によって,「打ち合わせなしの,ぶっつけ本番」(林)トークバトルが始まった。

コンピュータの歴史は仮想化の歴史

 トークバトルは,まず仮想化技術の話からスタートした。というのも,ITpro EXPO AWARD 2008 Autumnでは,マイクロソフトのサーバー仮想化機構「Windows Server 2008 Hyper-V」が,大賞(選定は日経BP社),@IT賞(同アイティメディア),ZDNet Japan賞(同シーネットネットワークスジャパン)の3賞に輝いたからだ(関連記事)。トークバトル参加者の3人全員がHyper-Vを評価したということである。

 この点について藤村氏は,仮想化はITの世界を大きく変えつつある興味深い技術としたうえで,「Hyper-Vは中堅中小企業でも仮想化技術を使ってみようかと思わせてくれたこと」が@IT賞を選んだポイントと説明した。一方の西田氏は,「ハードウエアの仮想化やメモリーの仮想化など,コンピュータの歴史とは仮想化の歴史とも言える」と指摘する。そして現在,このトレンドが最終フェーズに入ってきたのだと続ける。「コンピュータは,いずれユーティリティになっていく。それがコンピュータの最終形だろう」(西田氏)。

クラウドで仕事のやり方が一変する

 ユーティリティ化するコンピュータ。それは,まさしくクラウド・コンピューティングを意味する。そこで,進行役の林は話をクラウド・コンピューティングに展開していく。「クラウドはエンタープライズ分野ではまだまだと言われることもある。お二人は,クラウドをどのように見ているのか」。

 これに対して藤村氏は,クラウドによって仕事の環境が変わると指摘した。「あらゆる面で仕事の柔軟性が増す。セキュリティにしても,ドキュメンテーションを作る場面においても,ストレージがどんなに大きくなっても大丈夫ということは大きい。ビジネスパーソンが仕事をする仕組みが大きく変わってくるだろう」。

 西田氏は,クラウドの浸透という意味では「実際に少しずつ始まっている」と主張する。「我々が提供しているWebやモバイルのサービスも,ある意味クラウド的なものだ。もはや,コンピュータのリソースがどこにあるかは気にならなくなってきた。(世の中のいろいろなサービスが)クラウドのような形態で提供されていくようになるのは,ほぼ間違いない」。

もはやITの投資リスクに悩む必要なし

 続いて林は,注目分野/技術についての意見を求めた。

 それに対して藤村氏は,再度,クラウド・コンピューティングを挙げた。「例えば,企業が規模を大きくしたいときに,ITの投資リスクについて悩むことがある。クラウド・コンピューティングはそれを軽減してくれる」。そこに,大きな魅力を感じるのだという。特にそれは,1~2人といった小規模な会社において顕著だと藤村氏は続ける。「クラウドと企業を結ぶインターネットの部分の標準が,どんどんAPI化されて使いやすくなっていく。そういったAPIを自由に使っていける人たちが,これから小さいビジネスを急激に大きくすることができるようになるだろう」。

 一方の西田氏は,「モバイルの進化」を挙げた。クラウドを使うにしても,現状では据え置き型のPCがメインと考えられている。しかし,「もうすぐ100Mビット/秒を超えるモバイル・サービスが出てくる。そこでは,様々なモバイル・デバイスが出現してくるだろう。“仕事をするならPC”という状況は変わる」。2~3年後の注目は「クラウド+モバイル」だと西田氏は予測する。

編集部の主導で“光るもの”を探し出せ

 最後に林は,このITpro EXPO展示会に対する意見を2人に求めた。「あえて展示会のダメな点を指摘してほしい」。これに対して藤村氏と西田氏は,当惑しながらも1点ずつ展示会に対する要望を挙げた。

 藤村氏が求めたのは「参加型のイベント」。「ITのビジネスにおいて“ユーザー参加”は,仮想化やコモディティ化と同じぐらい大事なトレンド。やはりイベントにおいても,歩いている人々に気軽に参加してもらえるような企画が必要だろう」。

 これに対して西田氏は,編集部主導の出展社招致を挙げた。「中には,“光るもの”を持っていても,メディアに取り上げられなかったり,予算がなくてイベントに出展できない企業もあるだろう。そういった企業を編集部が見つけ出してきて,紹介するような場を設けてほしい」。実際に西田氏は,今回,ITpro EXPO展示会に来場したことで,いくつかの新しい発見があったという。来場者にとって「もっと新しい発見」ができる場を作ることを要望した。