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写真1●レッスン風景のイメージ
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写真2●Web上でレッスン時間を予約できる
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写真3●レアジョブ代表取締役 CEO加藤智久氏(左)と代表取締役 最高技術責任者(CTO) 中村岳氏
写真3●レアジョブ代表取締役 CEO加藤智久氏(左)と代表取締役 最高技術責任者(CTO) 中村岳氏
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 ベンチャー企業のレアジョブが運営するオンライン英会話サービスが成長している。直近2カ月で,有料会員数は1.5倍の約1500人に増加。Skypeで,英語を公用語とするフィリピンの講師を活用,1回25分間あたり129円からという低価格サービスを実現したことが要因だ。

講師は“フィリピンの東大”限定

 レアジョブは2007年10月設立。利用者はWebブラウザを通じて講師と時間帯を選んで予約すると,自宅からSkypeのビデオ会議で英会話のレッスンを受けることができる。料金は,週末毎日25分のプランで月額3000円,毎日25分間のプランで月額5000円,毎日50分のプランで月額8000円など。1レッスン25分あたりの料金は,週末毎日25分のプランで214円(月14回として計算),毎日25分プランで約161円(月31回で計算),毎日50分プランで約129円(月31回で計算)になる。

 時間帯は21時から24時半の開始(土日は9時~11時半も加わる)と,働いている人が利用しやすい枠を設けている。「低価格と深夜帯に対応していることに加え,フィリピン人の講師は理系出身者が多いため,エンジニア特有の専門的な内容の会話のレッスンにも対応できる」(代表取締役CEOである加藤智久氏)。実際に利用者の27%は仕事が忙しいエンジニアという。「講師は“フィリピンの東大”とも言われているフィリピン大学の卒業生,あるいは在校生に限定することで品質を担保している」(加藤氏)。

 レアジョブは,代表取締役CEOである加藤智久氏が「Skypeの先にインターネットの可能性が広がっている」(加藤氏)と考え,Skypeを活用したビジネスを展開するために設立した。「Skypeはテキストや画像のやり取りだけではなく,実際の人との音声通話による直接的なコミュニケーションを実現させている」(同)とし,ネットをベースとしたより深いコミュニケーションにビジネスの可能性を見出した。

 一方,旅行先で「フィリピン人は優秀だが仕事に恵まれていない」(同)という現状を知ったという。さらに「フィリピン人は愛想が良くサービス精神も旺盛」という要素も加わり,Skypeと「フィリピン人」という2つの軸によるオンライン英会話サービス「レアジョブ」が誕生した。

ネットで『細切れの労働力』を集め仲介する

 加藤氏は,「レアジョブのビジネスの本質はインターネットで『細切れの労働力』を集めること」という。言わば,CGM(消費者生成メディア)の流れを労働力に置き換え,それをビジネスベースに乗せることをがレアジョブの事業であり,オンライン英会話はそのサービスのひとつであるという。「短時間しか自由にならないために,あるいは需要者から物理的に離れているために活用されていない労働力が,世界はもちろん日本にも大量に存在している。そういった労働力を仲介する市場,ハブになりたい」(加藤氏)。

 現在の課題は,講師の確保と育成である。すでに講師の登録数は400人超(1日当たりの平均稼働講師数は100~150人)を超えるが「講師の品質を保ちながら人数を急増させることは難しい。そのため,会員募集のため販促活動は現在全く行っていない」(加藤氏)という。

 今後,他社が同様なビジネス・モデルで参入してくることも考えられるが,加藤氏は「大手の英会話スクールは,自社の既存の高額レッスンを否定する低価格サービスを提供できないだろう」と予測する。またレアジョブ自身の課題でもある講師の確保育成も参入障壁になるとする。フィリピンには,雨が降るとネットの回線環境が悪くなるといった特有の通信環境もある。このような問題ににいかに対応していくのかというノウハウを蓄積していることも先行メリットであるという。