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写真1●企業ユーザーに重要になるトップ10の技術を語るガートナーのラスキーノ氏
写真1●企業ユーザーに重要になるトップ10の技術を語るガートナーのラスキーノ氏
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写真2●2008年版のハイプサイクル
写真2●2008年版のハイプサイクル
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 米ガートナーは,2009年以降に企業ユーザーの戦略にとって重要になる10個の技術を発表した。具体的には,「仮想化」「クラウド・コンピューティング」「ブレードを超えるサーバー」「Web指向アーキテクチャ(WOA)」「エンタプライズ・マッシュアップ」「特化型システム(アプライアンス)」「ソーシャル・ソフトウエアとソーシャル・ネットワーキング」「ユニファイド・コミュニケーション」「ビジネス・インテリジェンス」「グリーンIT」である。

 ガートナーは,これらの技術が「事業の継続や成長,移行を可能にするもの」「2009年から2011年の間に広く適用されるもの」と位置付けている。2008年10月27日から開催している「Gartner Symposium/ITxpo 2008」に合わせて来日したガートナー バイス・プレジデント兼フェローのマーク・ラスキーノ氏は「現在のような不況期においては,これらの技術が役に立つ」と語った(写真1)。

 ラスキーノ氏は,ガートナーが提唱する「ハイプサイクル」の推進者でもある。ハイプサイクルは,技術やアプリケーションの成熟度と普及度の相関をグラフ化したもので,「黎明期」「過度な期待のピーク時」「幻滅期」「啓蒙活動期」「安定期」の5段階に分類している。ラスキーノ氏は,ハイプサイクルの基本概念は,あるビジネスや技術が登場した直後に期待が急に高まる“パルス状の波”と,ビジネスおよび技術の着実な進化を示す“なだらかな曲線”を重ね合わせたものだと解説した。

 今回,ガートナーは2008年版のハイプサイクルも発表している。27の技術を選び,ハイプサイクルの中でどこに位置するのかをプロットした(写真2)。

 さらに,ビジネスを変える影響力を持つ8個の技術として,「Web2.0」「クラウド・コンピューティング」「仮想世界」「サービス指向アーキテクチャ(SOA)」「三次元印刷」「コンテキスト・デリバリ・アーキテクチャ」「RFID」「モバイル・ロボット」を選んだ。ここ数年話題を集める「Web2.0」は幻滅期にあると位置付けているが,2年以内に影響力を発揮するようになるとみている。

 ラスキーノ氏は,「不況時には,幻滅期にある事業や技術の開発がキャンセルされることがある」とし,企業が新しい技術を選ぶ際には注意すべきだとした。