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写真1●米マイクロソフトのボブ・マグリア上級副社長。「サービス化はメインフレームから数えて第五の波だ」とする
写真1●米マイクロソフトのボブ・マグリア上級副社長。「サービス化はメインフレームから数えて第五の波だ」とする
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写真2●マイクロソフトが描く「ソフトウエア+サービス」の全体像<br>オンプレミスとクラウドを対称にする。
写真2●マイクロソフトが描く「ソフトウエア+サービス」の全体像<br>オンプレミスとクラウドを対称にする。
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写真3●Azure Service Platformを構成するサービス群
写真3●Azure Service Platformを構成するサービス群
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 「これまで何世代にもわたってプラットフォームの革新が起きてきた。サービスこそが次世代のプラットフォーム。我々はWindows Azureによって、クラウドサービスとオンプレミス(自社で所有する)のシステムを対称に利用可能にする」。米マイクロソフトでサーバーや開発ツール事業を統括するボブ・マグリア上級副社長は、Windows Azure提供の狙いをこう説明する(写真1)。

 マグリア上級副社長の言う「対称」とは、開発者のスキルや開発言語、運用管理技術など、Windowsの既存資産をAzureでも活用できるようにすることだ(関連記事:[PDC 2008]Windows Azureのプログラミングには.NETの資産を活用可能)。サードパーティ製のアプリケーションや管理ツールを容易に移植できるようにする(写真2)。

 Windows Azureは「ハイスケールなサービスを開発・展開・運用するための、最下層の基盤である」(チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのレイ・オジー氏)。マイクロソフトはWindows Azureの上に、開発・運用を支援する「.NET Services」「SQL Services」「Live Services」といったサービスも用意する。Windows Azureも含めたこれらのサービス群全体を、同社は「Azure Services Platform」と呼んでいる(写真3)。

クラウドOSのAzureを使いやすくする基本サービス群を用意

 「.NET Services」は、既存の.NET Frameworkが提供する機能をネットサービス向けに拡張したものだ。ワークフロー管理、アクセス制御、サービスバス機能などを提供する。例えばサービスバス機能は、「(.NET Frameworkの通信管理機能である)Windows Communication Foundationと同等のプログラミングモデルを持つ。社内システムとクラウド上のサービスを疎結合するための機能だ」と、キーノートの後に開催されたブレークアウト・セッションでテクニカルフェローのジョン・シューチャック氏が説明している。

 「SQL Services」はこれまでSQL Server Data Servicesと呼んでいたものだ(関連記事:【TechEd 2008】「SaaS版SQL Server」の三つの利用シナリオ)。「SQL Serverの技術を基に、オンプレミスと同等のデータベース環境を実現するのが基本的な目標だ」(マグリア上級副社長)。具体的には、データアクセス言語「LINQ」や抽象化したデータモデルといったSQL Server 2008のデータベース技術、分析機能やレポート作成機能などを備える。「将来的には、オンプレミスのSQL Serverやモバイル機器とクラウドサービスとの間でデータ同期を可能にする」(同)。

 三つめの「Live Services」はファイルや利用者のID情報を、パソコンやモバイル機器の間で同期する技術。従来、同社が「Live Mesh」と呼んでいた技術である。

 マイクロソフトは一連のAzure Service Platformを開発者向けに公開した(該当サイト)。「現在はごくシンプルな機能のみを実装した。今後、開発者のフィードバックを受けて、内容をどんどん更新していく」(シューチャック テクニカルフェロー)。メッセージの重複排除や到達保証など、各種のWeb標準を取り込んでいくとしている。